執筆者:水口貴博

数字のトリックを見破る30の方法

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試験結果の90点は、ほぼ100点と考えていい。

試験結果の90点は、ほぼ100点と考えていい。 | 数字のトリックを見破る30の方法

私たちは小学生のころから、さまざまな種類のテストを受けてきました。

入学試験・中間試験・期末試験・大学入試です。

はたまた各種、資格取得のための試験です。

ある試験を受けた結果、90点を取ったとします。

100点中10点分を間違えた、と考えます。

数字をありのまま見て、たしかにそのとおりです。

100点を目指し、残り10点を埋めるべく、勉強をさらに重ねます。

しかし、これは、試験対策として賢い方法とは言えません。

試験の結果で90点も取れれば、ほぼ100点のスコアを取ったと考えてかまいません。

大学入試や各種資格試験では、合格ラインを70パーセントから80パーセントとしています。

もちろん試験の種類にもよりますが、だいたいこのラインが平均です。

試験の常識として、100点は取れないように、難問を用意しています。

50点分は、基本問題。

40点分は、応用問題。

残りの10点分は、難問題。

3段階の難易度を、だいたいこうした配分で分けています。

基本問題だけでは、合格ラインを越えられません。

応用問題を、ある程度正解することができて、晴れて合格となります。

難問とされる10点は、教科書のページの端に小さい文字で書かれているような難問ですから、無視してもかまいません。

その10点を埋めようとすると、膨大な時間がかかりすぎます。

ゆえに、90点も取れれば完全に合格ラインであり、基本的に100点を取ったと考えてもいいのです。

難問は、捨ててかまいません。

難問の10点を埋め、さらに100点を目指そうとすると、勉強量は急激に増加します。

その勉強時間があるなら、今までの復習のために使ったほうが、より効果的なのです。

数字のトリックを見破る方法(25)
  • 90点も取れれば、100点と考える。
「喫煙者の24時間」は「禁煙者の24時間」以下である。

数字のトリックを見破る30の方法

  1. 数字のトリックに騙されるな。
  2. 安くなったのではない。
    初めからその価格なのだ。
  3. 4桁と3桁の違いに、騙されない。
  4. 賢い消費者は、値段を四捨五入して考える。
  5. わざと期間を書かない期間限定サービス。
  6. ポイント制に、得はない。
  7. 平凡な消費者は「値段→必要性」の順で考える。
    賢い消費者は「必要性→値段」の順で考える。
  8. 数字で考えると、ウエイターが1人しかいない理由が見えてくる。
  9. クレジットカードを使うことで、数字がわからなくなる。
  10. 「無料」という甘い言葉を信じると、損をする。
  11. 「送料は当社が負担」は、送料を商品に上乗せしているだけ。
  12. 同じ効果でも、選択によって大幅な節約ができる。
  13. 数字で考えれば、真実が見えてくる。
  14. 安くなったパーセンテージではなく、金額を見る。
  15. 実績だけを見ていると、騙される。
    どのくらいの期間での実績かを考える。
  16. 英語の結果は、仕事の結果ではない。
  17. お金持ちほど、けちである。
  18. どんなに安くても、価値を感じないところにお金を使わない。
  19. 世の中に、本当の無料メディアはない。
  20. 給料の安さが、あなたに知恵を振り絞らせる機会を与える。
  21. ウインドーに張り出されている優良物件は、客引きである。
  22. 節約のために、自炊が一番とは限らない。
  23. 購入後の維持費の計算を、忘れていませんか。
  24. 金額が大きくなると、金銭感覚が鈍くなる。
  25. 試験結果の90点は、ほぼ100点と考えていい。
  26. 「喫煙者の24時間」は「禁煙者の24時間」以下である。
  27. 金銭感覚を養うためには、1万円札1枚より、1,000円札10枚のほうがいい。
  28. 量は同じでも、単位を変えてしまうだけで、印象が変わってしまう。
  29. 人間は、切りのいい数字が好き。
  30. 言葉の表現を変えるだけで、印象が変わってしまう。

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