100万円の壺があるとします。
「すごいな。100万円の壺だから高級に違いない」
単純にそう思います。
たしかに古物に興味がある人には、100万円の壺に強い価値を感じることでしょう。
しかし、そもそも古物に興味がない人には、どうでしょうか。
ごみにしかなりません。
価値としては、0円です。
いえ、0円でもほしくありません。
100万円の壺があったとしても、そもそも古物に興味がない人には、むしろごみにしかなりません。
古物に興味のある人には、100万円の壺。
古物に興味のない人には、0円の壺。
どちらも同じ壺です。
しかし、本人の感じる価値観によって、値段はこれほど変わってきます。
不思議です。
値段は、あってないようなものです。
本当の値段は、本人の価値観によって決まります。
本人が価値はあると思えば、値段も上がります。
本人にとって価値がないと思えば、0円です。
大切なことは「高額商品が、高い価値を表現しているのではない」ということです。
需要と供給によって、決まった「一般市場が決めた価値」です。
本当に気にしなければならないのは、市場の価値観ではなく、あなたの価値観です。
お金持ちは、価値を感じない商品に一切、お金を使いません。
大安売り、バーゲン、セール、期間限定など、そんな言葉はすべて聞き流します。
「必要だ、価値がある」と思えば高額でも買います。
「必要ない、価値がない」と思えば、0円でも買いません。
そもそも商品の価値は、あなたが決めるものなのです。