野球、サッカー、バスケットボール。
プロ選手のプレーを見ていると、アウェーで力を発揮する選手がいます。
高いパフォーマンスを発揮して、大活躍するのです。
普通は逆です。
アウェーは敵地であり慣れない環境でもあるので、パフォーマンスを発揮しにくい傾向があります。
自チームの観客は少ない一方、相手チームの観客のほうが多いもの。
相手チームの応援は賑やかで活気に満ちている一方、自チームの応援は少し劣り気味です。
ブーイングを受けやすい傾向もあります。
ブーイングを受けると、嫌なノイズ音が響き渡ります。
こちらが点を取るたびにブーイングが沸き起こり、逆に点を取られると拍手が沸き起こります。
ところが、その選手は違いました。
アウェーでも、ホームと同じくらい調子がいいのです。
なぜアウェーでも力を発揮できるのでしょうか。
そういう選手はみな「あるスキル」を身につけています。
「ブーイングをパワーに変える技術」を身につけているのです。
ブーイングがあったとき「非難されている」ではなく「応援されている」と受け止めます。
そういうふうに心の中で「解釈の変換」を行っています。
つまり、ネガティブに受け止めているのではなく、ポジティブに受け止めているのです。
そのためアウェーでブーイングを受ければ受けるほど、やる気やパワーをもらえ、力が湧き上がります。
「応援されている!」「背中を押されている!」「観客から愛されている!」と受け止めます。
ますます気持ちが盛り上がり、ハイパフォーマンスを発揮するのです。
自チームの応援だけでなく、相手チームのブーイングからもパワーをもらうという状態となります。
ブーイングでパワーを奪われるどころか、逆にパワーをもらっている状態です。
ダブルパワーを実現できます。
だからアウェーに強いのです。
アウェーに強い選手はみな、このスキルを身につけています。
ブーイングは、ネガティブに受け止めるのではなく、ポジティブに受け止めましょう。
スポーツでは「思い込みも大切」ということです。
ブーイングはコントロールできませんが、受け止め方はコントロールできます。
ブーイングを受けたら、チャンスです。
観客からのあらゆる声を、応援と思えばいいこと。
ブーイングを応援と受け止めてプレーする選手が強いのです。