プレッシャーに弱い人は「恥をかかないように」と心がけていることが特徴です。
真面目にスピーチしようとする人ほど、緊張して体がこわばっています。
何事もそつなくこなして、他人から笑われないように気をつけています。
しかし、逆を言えば、これほど他人から視線を気にしている姿勢もありません。
いつも他人からの視線を気にしているので、緊張します。
恥をかかないようにと心がけることで強いプレッシャーを感じてしまい、逆に失敗しやすくなります。
一方、プレッシャーに強い人は「恥をかきにいこう」と心がけています。
恥をかきにいこうと考えると、急に気が楽になります。
恥をかかないように努力するのは大変ですが、恥をかくのは難しくありません。
「初めからうまくいかなくてもいい」
「失敗してもいい」
「ダメだったら、またやり直せばいい」
楽観的に考えていると、恥が怖くなくなります。
「私はあまりスピーチに慣れていませんが、ご了承ください」
失敗を前提とする前説から始める人ほど、スピーチがうまいです。
初めに自分が下手であることを告白すると、適度に場が和みます。
汚点をさらけ出してしまえば、怖いものはありません。
恥をかくのが前提になっているため、実際に恥をかいても不思議なことではないと感じ、リラックスできます。
そこで緊張が抜け、いい具合にスピーチができています。
「なんだ。うまく話ができているではないか」
驚かれて、評価も上がりやすくなるのです。