執筆者:水口貴博

若いうちにやっておくべき30のこと

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祖父と祖母のいる当たり前の日常を、経験しておく。

祖父と祖母のいる当たり前の日常を、経験しておく。 | 若いうちにやっておくべき30のこと

私がまだ幼かったころ、祖父と祖母が当たり前のように存在していました。

朝起きれば、祖父がいて、祖母がいました。

平凡な日常風景です。

しかし、いるのが当たり前と思っていた祖父と祖母は、今はもうこの世にはいません。

祖父は、私が高校1年生のとき、亡くなりました。

しばらくして、祖母も亡くなりました。

小学生や中学生のころは、死について真剣に考えたことがありませんでした。

テレビや雑誌などから、人は最後には死ぬことを頭では知っていたものの、実感がなく過ごしていました。

身内の死を目の前にすると、一変します。

どうしても、死の現実を受け止めなければなりません。

祖父の葬式では、冷たくなった祖父に手で触れました。

氷のように冷たくなった祖父の手を、今でもはっきり記憶しています。

「自分もいつかこうなる日がくる」と思い、胸が痛くなりました。

人が死ぬと冷たくなるのは、知っていました。

実際に触れると、強烈な印象が残ります。

本当に氷のように冷たいのです。

今では、以前にあった「当たり前の日常」に決して戻ることはできません。

その当たり前が二度と来ないことがわかると「当たり前の中の幸せ」に、後になって気づくのです。

祖父と祖母に感謝を持つようになったのは、2人が亡くなった後でした。

当たり前と思っていたころは、さほど感謝はありませんでした。

祖父と祖母の存在の大きさを実感したのは、亡くなった後でした。

若いうちにしておかなければならないことの1つに、祖父と祖母と十分に触れ合っておく日常です。

意識するまでもなく当たり前に存在していることですから、今はその大切さに気づくことはないし気づけないことでしょう。

しかし、いずれ祖父と祖母がこの世からいなくなる日がやってきます。

人間は、幸せなときには深くは考えませんが、意外なことに不幸なときのほうがいろいろなことを考えます。

それが人生について考えるきっかけにもなります。

日常の当たり前の大切さに気づけば、1つ成長した証拠です。

気づいたとき、人は成長をします。

失えば失うほど、今一瞬を、一生懸命に生きようとする気持ちが強くなるのです。

若いうちにやっておくべきこと(8)
  • 祖父と祖母が存在する当たり前の日常を、味わっておく。
勉強そのものより、勉強の仕方を学ぶ。

若いうちにやっておくべき30のこと

  1. 若い時期だからこそ、できることがある。
  2. 若いうちなら、失敗も許される。
  3. 三日坊主で、自分を知る。
  4. 好きなことを知れば、迷うことはなくなる。
  5. 好きなことをたくさんして、得意なことに変えてしまう。
  6. 好きなことをやって、エネルギーを技に変えよう。
  7. 幸せな死の瞬間から遡って、今、どうすればいいのかを考えることが大切。
  8. 祖父と祖母のいる当たり前の日常を、経験しておく。
  9. 勉強そのものより、勉強の仕方を学ぶ。
  10. 親しい仲の友人を作っておく。
  11. 自分が中心で世界が回っている……わけではない。
  12. 嫌いなことを、好きなことに変えるという努力をする。
  13. 厳しくつらいことは嫌なこと……というわけでもない。
  14. 人と同じようにする努力は、自分をなくしてしまう努力になる。
  15. 好きなことばかりやっていていい。
  16. 若いうちに、自分磨きを精いっぱいしておくこと。
  17. 「どっちでもいい」という答え方を卒業する。
  18. よいことも悪いことも、ずっと続くわけではないことを知る。
  19. 精神的な免疫力をつけておく。
  20. 初めからうまくいくわけがないことを知る。
  21. 本当のスタートは、ゼロからではない。
    マイナスから始まるものなのだ。
  22. 1人の時間をたっぷり経験する。
  23. おしゃべりばかりをやめること。
  24. 今の友人を捨てる。
  25. 一度は、ひどい地獄を経験しておく。
  26. 若いうちこそ、恥ずかしい経験をたくさんしておく。
  27. 夢への階段を踏み外さないこと。
  28. 痛みが小さい若い時期に、お金の失敗を経験しておくこと。
  29. 自分探しとは、何かに近づくこと。
  30. 青春を満喫して、自分の根っこを広げておく。

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