執筆者:水口貴博

物を持たない30のシンプル生活

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他人に捨ててもらうと、捨てられる。

他人に捨ててもらうと、捨てられる。 | 物を持たない30のシンプル生活

自分が捨てようとすると、なかなか捨てられないものです。

特に思い出が詰まった物であればあるほど、捨てにくい。

持っていた本人であるだけに思い入れがあり、必要ないとわかっていても、気持ちが残っているために捨てられないのです。

こういうときは他人に捨ててもらえると、あっさり捨てることができます。

他人なら物に対する思い入れがないため、ためらうことなくぽいとできるのです。

部屋の掃除が得意な私の母は、私が小中学生のころ、学校に行っている間に頼んでもいないのによく部屋の掃除をしていました。

私が学校から帰ってくると部屋にあった物がなくなっていて、きれいさっぱりしています。

中には私が大切にしていたおもちゃまで捨ててしまっていたりします。

「なぜ捨てたの!」と叫んでしまいましたが、母に「もう捨てたからない」と言われると私もどうしようもありません。

しかし、不思議なことに大切にしていた物でも、なくなってからわかったのですが、困りません。

むしろ「また新しいのを買おう。今度はもっといい物を買おう!」と前向きになります。

思い入れが強い物だったので自分では捨てられませんでしたが、母にはごみとしか映っていなかったようで捨てられてしまいました。

部屋の掃除というのは、自分ではなくほかの誰かにやってもらったほうが、よほどきれいになる場合があります。

「いつか使うかもしれない」と思って取っておいていた物も、不思議なことに捨てた後では、必要になる瞬間はやってきません。

「捨ててくれてよかった。これですっきりした」と思うことのほうが多くあるくらいです。

自分では踏ん切りがつかず捨てられなかったのですが、他人には踏ん切りも必要ないのでごみ捨てをしやすいのです。

大切な物や必要な物であるというのは自分が勝手に大きくした妄想にすぎず、実際にはなくなっても困らないものなのです。

物を持たないシンプル生活(22)
  • 自分では捨てられない物は、他人に捨ててもらう。
自分が必要だと思い込んでいるだけ。
なくなっても困らない。

物を持たない30のシンプル生活

  1. ごみを捨てると、生活が向上する。
  2. 本人がごみだと気づいていないごみがある。
  3. 「誰かにあげることができないか」と、考えてみる。
  4. 「いつか使うかもしれない物」に限って、一生使うことはない。
  5. ほとんどの物はレンタルできる。
    個人があえて持つ必要はない。
  6. ブランドばかりをたくさん持とうとするのは、自信のなさの表れ。
  7. 物に囲まれすぎてしまうと、人間ではなくなってしまう。
  8. 一番の物だけを持てばいい。
  9. 一番の物だけは、複数持つことが許される。
  10. 整理整頓の基本は、机の上から。
  11. 「使うか使わないか」を基準に考えよう。
  12. 友人が持っている物を、わざわざ持つ必要はない。
  13. 100パーセントの収納が、100点の収納ではない。
  14. 手紙や年賀状は、捨ててもいい。
  15. 捨てるときの心の痛みは、勉強代だと考えよう。
  16. 中途半端な物は、出番も中途半端。
  17. 物を捨てないと、集中ができない。
  18. 1つが捨てられなくても、まとめてなら捨てることができる。
  19. 記念品は、心にしまう。
    わざわざ部屋に残さない。
  20. ごみ捨てをしないと、ごみが部屋の住人になってしまう。
  21. 自分らしい部屋にするなら、模様替えや装飾よりごみ捨て。
  22. 他人に捨ててもらうと、捨てられる。
  23. 自分が必要だと思い込んでいるだけ。
    なくなっても困らない。
  24. 「借りること」を前提に生活すれば、必ず部屋はすっきりする。
  25. 旅先で買えるものを、わざわざ持たない。
  26. 使わないのにもらうことは、ごみをもらっているということ。
  27. 貧乏性は、病気と言ってもいい。
  28. 新しい物を買ったら、古い物は捨てよう。
  29. 捨てる力を身につけると、置く場所と捜す時間を節約できる。
  30. 最後に残った物が、本当に必要な物。

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