物を少なく持つ。
それでいてもつ物に関しては自分にとって一番の物。
これが物を少なく持つことでの豊かさです。
一番の物がたった1つだけである必要はありません。
1つだけなら、その1つがなくなったときには次の予備がなくなります。
一番お気に入りのTシャツが1枚しかなければ、そのTシャツを洗濯している間は着られないということです。
しかし、こう考えてはどうでしょうか。
一番の物を複数もつのです。
一番お気に入りのTシャツを同じ物で3枚持っていれば、洗濯している間も一番に触れ続けることができます。
これが本当に自分にとって探し求めていたものだとわかれば、一番をいくつか買っておき揃えておくのです。
そうするとあなたは常に一番だけに囲まれて、触れ続けることができるようになります。
かくいう私も自分がお気に入りの物は1種類だけで、同じ物をいくつか買い揃えるようにしています。
私にはお気に入りの靴下があるのですが、持っている靴下はすべて同じ種類の靴下です。
いくつか違う種類の靴下を持っていても、普段身につけるものはやはり自分が一番お気に入りの靴下だけです。
一番気に入っている靴下を複数持つことで、洗濯している間もお気に入りに触れることができるのです。
2番3番を買い揃えることには大して意味はありません。
2番や3番は普段からもめったに身につけることがないため、複数持っていたところで出番になることもめったにありません。
しかし、一番の物だけは複数持つことが許されます。
物は少なくても常に一番に囲まれている生活が、豊かな暮らしということなのです。