人間には、整理整頓の限界があります。
いくら整理整頓ができても、ものがたくさんありすぎては、整理整頓の限界があるのです。
整理整頓をやりやすくする、とっておきの方法があります。
物を減らすことです。
ものが少なくなれば、整理整頓をする量も減ります。
これで本人の負担が一気に減りますから、整理整頓もやりやすくなります。
もう1歩話を先に進めましょう。
では、どんな物を捨てていけばいいのか。
もちろんまずは、いらない物です。
もう1つ、これに気づいていない人が多い。
「念のため」のものです。
「念のため」のものも、思い切って捨ててしまいましょう。
「念のためというのは、いつ来るのですか」と聞くと、ほとんどの人が「わかりません」と答えます。
そのわからないときのために、大切な部屋の空間を「念のため」のものが占領してしまうことになります。
このほうがよほどもったいない。
せっかくの自分の部屋が「念のため」の部屋になります。
別の場所に倉庫があり「念のための倉庫」というならわかります。
しかし、自分の部屋にまで、念のためのもので埋める必要はありません。
思い切って「念のため」を捨てても大丈夫です。
「念のため」のせいで、失っていることのほうが大きいのではないかと、振り返ってみましょう。
「念のためのとき」より「まさに今」のほうが大切なのだと、意識を変えてみましょう。
「人生に影響を及ぼすからどうしても必要だ」と言うなら、さすがにそれは取っておく必要があります。
本当の「念のため」です。
ただし、それ以外は「念のためもどき」です。
捨てるか、売ってしまってもいいのです。
いざというときに必要になれば、友人から借りればいいだけです。
いざというときに必要なのは「念のためのもの」ではなく「友人」です。
このシンプルな知恵に、早く気づきましょう。