執筆者:水口貴博

物を持たない30のシンプル生活

19

記念品は、心にしまう。わざわざ部屋に残さない。

記念品は、心にしまう。わざわざ部屋に残さない。 | 物を持たない30のシンプル生活

人生には記念になるような行事がいくつかあります。

始業式、卒業式、成人式、入社式、結婚式、子どもが生まれたときといった、大きな節目です。

こうした行事では記念品のような小物を何かとよくもらいますが、日常に役立つことはありません。

記念品としてであって、日常品ですらないので使うこともありません。

私は小学生のときに創立50周年でもらった「文鎮」を持っていますが、一度も使ったことがありません。

記念品としておいてはいても、わざわざ「文鎮なら、あの記念品を使おう」とは思わないのです。

たいていの場合、文鎮を使うときには忘れてしまっています。

日常で使いもしないのですが、これがなかなか捨てられないものなのです。

「記念だから取っておこう」

そう思うことで、部屋にはどんどん記念品が集まります。

これでは記念品の博物館になってしまうだけです。

実家の応接間には、旅行に行くたびにもって帰ってくるお土産の人形がたくさん置かれている部屋になってしまっています。

旅行に行くたびに部屋の中に人形や飾り物が増えます。

何の役にも立たず「記念」という言葉がついているだけにこれが捨てにくいのです。

私が「何のためにおいているの」と聞いても「記念だから」と言います。

旅行を楽しみに行っているより、記念品を集めに行くために旅行に行っているような印象さえ受けてしまいます。

旅行に行った証拠を残したい気持ちもわかりますが、実際は頭の中に十分残っています。

旅行に行ったときの記念品や行事でもらったときの記念品には「記念」という響きが捨てにくい心理状態を作り出しています。

記念品も思い切って捨ててしまいましょう。

記念は、心の中にしまっておけば失うことはありません。

頭の中なら部屋のスペースをとられることもありません。

心にしまって置けるものを、わざわざ部屋に置いておく必要はないのです。

物を持たないシンプル生活(19)
  • 記念品も、捨ててしまう。
ごみ捨てをしないと、ごみが部屋の住人になってしまう。

物を持たない30のシンプル生活

  1. ごみを捨てると、生活が向上する。
  2. 本人がごみだと気づいていないごみがある。
  3. 「誰かにあげることができないか」と、考えてみる。
  4. 「いつか使うかもしれない物」に限って、一生使うことはない。
  5. ほとんどの物はレンタルできる。
    個人があえて持つ必要はない。
  6. ブランドばかりをたくさん持とうとするのは、自信のなさの表れ。
  7. 物に囲まれすぎてしまうと、人間ではなくなってしまう。
  8. 一番の物だけを持てばいい。
  9. 一番の物だけは、複数持つことが許される。
  10. 整理整頓の基本は、机の上から。
  11. 「使うか使わないか」を基準に考えよう。
  12. 友人が持っている物を、わざわざ持つ必要はない。
  13. 100パーセントの収納が、100点の収納ではない。
  14. 手紙や年賀状は、捨ててもいい。
  15. 捨てるときの心の痛みは、勉強代だと考えよう。
  16. 中途半端な物は、出番も中途半端。
  17. 物を捨てないと、集中ができない。
  18. 1つが捨てられなくても、まとめてなら捨てることができる。
  19. 記念品は、心にしまう。
    わざわざ部屋に残さない。
  20. ごみ捨てをしないと、ごみが部屋の住人になってしまう。
  21. 自分らしい部屋にするなら、模様替えや装飾よりごみ捨て。
  22. 他人に捨ててもらうと、捨てられる。
  23. 自分が必要だと思い込んでいるだけ。
    なくなっても困らない。
  24. 「借りること」を前提に生活すれば、必ず部屋はすっきりする。
  25. 旅先で買えるものを、わざわざ持たない。
  26. 使わないのにもらうことは、ごみをもらっているということ。
  27. 貧乏性は、病気と言ってもいい。
  28. 新しい物を買ったら、古い物は捨てよう。
  29. 捨てる力を身につけると、置く場所と捜す時間を節約できる。
  30. 最後に残った物が、本当に必要な物。

同じカテゴリーの作品

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION