執筆者:水口貴博

物を持たない30のシンプル生活

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ブランドばかりをたくさん持とうとするのは、自信のなさの表れ。

ブランドばかりをたくさん持とうとするのは、自信のなさの表れ。 | 物を持たない30のシンプル生活

自信のない人は、とにかくたくさんの物を持って、心の隙間を埋めようとします。

たとえば、部屋にたくさんの高級ブランド品や高級化粧品があるとします。

優れた高級ブランドは、品質がしっかりして長持ちします。

また、高級化粧品は品質の高い成分によって、最高の化粧効果を発揮できることでしょう。

「高級」という名にふさわしい、品質、技術、文化などがあるに違いありません。

しかし、それらは数多く持つ必要はありません。

自分という人間は、世界に1人しかいません。

足は2本、手は2本、体は1つです。

洋服にせよ、化粧品にせよ、日常生活において自分一人が消費する量は、それほど多くはないはずです。

にもかかわらず、部屋の中に高級品ばかりがたくさん存在するのは、少し不自然な状況ではないでしょうか。

高級ブランド品が20も30もある状態は、客観的に見て、1人が消費する範囲を明らかに逸しています。

「そんなにたくさん持ってどうするの?」という状況です。

なぜこうした状況になるのでしょうか。

この場合、高級品の機能や品質のために購入しているのではなく「別の目的」で購入していることが考えられます。

つまり、心の隙間を埋めるために購入していることが考えられるのです。

高級なものを持つことで、他人より上である優越感に浸って、心の穴を埋めようとします。

高級品を持てば、一時的に心が豊かになり、虚無感が改善されたように思えます。

しかし、購入したときの満足感は、一時的です。

ものは、心の穴を埋めてくれません。

しばらく経てば、また不安がよみがえります。

「もっと高級なものを持たなければいけない。たくさん持たなければいけない」と思い、さらに高級なものを、持とうとします。

それが繰り返された結果が、高級品が不自然に数多くある部屋なのです。

高級品ばかりを異常にたくさん持とうとするのは、それだけ心に穴が開いている証拠です。

高級品ですから、多額の費用がかかるばかりでなく、根本的な解決にもなりません。

本当に心の穴を埋めてくれるのは、ものではありません。

改善すべきは、持ち物のグレードではないのです。

人間関係です。

第一に家族関係であり、次に友人や職場などの身近な人間関係です。

本当に改善すべきところは、そこです。

身の回りを高級にするのではなく、身の回りの人間関係を温めることが大切なのです。

物を持たないシンプル生活(6)
  • 高級品の所有より先に、身近な人間関係を改善する。
物に囲まれすぎてしまうと、人間ではなくなってしまう。

物を持たない30のシンプル生活

  1. ごみを捨てると、生活が向上する。
  2. 本人がごみだと気づいていないごみがある。
  3. 「誰かにあげることができないか」と、考えてみる。
  4. 「いつか使うかもしれない物」に限って、一生使うことはない。
  5. ほとんどの物はレンタルできる。
    個人があえて持つ必要はない。
  6. ブランドばかりをたくさん持とうとするのは、自信のなさの表れ。
  7. 物に囲まれすぎてしまうと、人間ではなくなってしまう。
  8. 一番の物だけを持てばいい。
  9. 一番の物だけは、複数持つことが許される。
  10. 整理整頓の基本は、机の上から。
  11. 「使うか使わないか」を基準に考えよう。
  12. 友人が持っている物を、わざわざ持つ必要はない。
  13. 100パーセントの収納が、100点の収納ではない。
  14. 手紙や年賀状は、捨ててもいい。
  15. 捨てるときの心の痛みは、勉強代だと考えよう。
  16. 中途半端な物は、出番も中途半端。
  17. 物を捨てないと、集中ができない。
  18. 1つが捨てられなくても、まとめてなら捨てることができる。
  19. 記念品は、心にしまう。
    わざわざ部屋に残さない。
  20. ごみ捨てをしないと、ごみが部屋の住人になってしまう。
  21. 自分らしい部屋にするなら、模様替えや装飾よりごみ捨て。
  22. 他人に捨ててもらうと、捨てられる。
  23. 自分が必要だと思い込んでいるだけ。
    なくなっても困らない。
  24. 「借りること」を前提に生活すれば、必ず部屋はすっきりする。
  25. 旅先で買えるものを、わざわざ持たない。
  26. 使わないのにもらうことは、ごみをもらっているということ。
  27. 貧乏性は、病気と言ってもいい。
  28. 新しい物を買ったら、古い物は捨てよう。
  29. 捨てる力を身につけると、置く場所と捜す時間を節約できる。
  30. 最後に残った物が、本当に必要な物。

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