日常では時折、急に幸運を手に入れることがあります。
臨時の収入があった。
魚釣りで大量の魚が釣れた。
抽選のくじで大きなカニを当てた。
そんなとき、あなたならどうしますか。
基本的に1人で楽しむことが多いのではないでしょうか。
もちろん1人で楽しむのも悪くありません。
自分が手に入れたものですから、どうしようと自分の自由。
わざわざ人にあげる義務もなければ、捨てる必要もありません。
1人で楽しみを堪能すれば、幸せを100パーセント味わえるでしょう。
まさに独占。
自分が手に入れたものなら、自分が独り占めする権利はあります。
しかし、ここが落とし穴です。
どんな大きな幸せも、独り占めでは、価値が半減します。
自分はよいかもしれませんが、嬉しさや喜びを共有する相手がいません。
1人だけで楽しむのは、少し寂しいもの。
どんなに大きな幸せも、独り占めではつまらない。
1人だけで淡々と楽しむのは、物質的には豊かでも、精神的には貧しいと言えます。
楽しみを独り占めすると、幸せが半減するのです。
楽しい人になりたいなら、独り占めではなく、わかち合いましょう。
大切なのは、わかち合いです。
エゴを捨て、共有を心がけるのです。
物質的には2分の1になるので損をするように思えますが、誤解です。
人と喜びや楽しみをわかち合えるので、精神的な豊かさは2倍になります。
幸せとは、物質的な豊かさより、精神的な豊かさです。
自分だけ楽しめば、自分だけ幸せですが、一緒に楽しめば、みんなが幸せになれます。
このとき、幸せが何倍にも大きくなるのです。
たとえば、魚釣りに行き、大量の魚が釣れたとします。
自分でさばいて1人で食べるのもいいですが、自宅に友人を呼んで、魚の手料理を振る舞うのもいいでしょう。
たとえ量が少なくても、おいしさをわかち合うことで、一緒に楽しい時間を過ごせるはずです。
料理するほどでもなければ、単純にお裾分けをするのも悪くありません。
シンプルですが、奉仕の心を表現できるので、価値のある行為です。
抽選のくじで偶然、大きなカニを当てたとします。
1人で食べてもいいですが、友人と一緒にカニの鍋パーティーを開いてはいかがでしょうか。
みんなでおいしいカニを食べれば、楽しさも倍増するでしょう。
楽しい時間を共有することで、人間関係も深まります。
さらに思い出もできるので、幸せは何倍にも大きくなるでしょう。
「たまたま手に入ったのだけど、よかったら一緒にどうですか」という一言でいいのです。
わかち合いは、義務や強制ではありませんが、楽しい人になりたいなら、心がけたい習慣です。
楽しみを独り占めすると、幸せが半減します。
楽しみをわかち合うと、幸せが倍増するのです。