「医者に怒られた」と、落ち込む人がいます。
「医者に怒られるから」と、受診を拒む人がいます。
病院に行くと、医者から健康や食生活のことであれこれ言われることがあるでしょう。
しかし「医者に怒られた」と言う人は、たいてい誤解しています。
医者はきっと、こんな言い方をしているはずです。
「お酒の量を少し減らしましょう」
「たばこの量を減らしましょう。できれば禁煙をおすすめします」
「体重が増加気味なので、そろそろ減量を始めてみませんか。小さいお茶碗にすると、自然と食べる量を減らせますよ」
どれも怒っていません。
普通に指導しているだけです。
その人は、医者による指導を「怒られる」と誤解しているだけです。
細かい指導を「がみがみうるさい」と悪いほうに受け止めていることもあります。
これはもったいないことです。
意外とこういう人が多いのです。
「怒る」というのは、感情をぶつけることです。
冷静に思い出してみると、感情をぶつけるような言い方はしていないはずです。
仮に厳しい言い方だとしても、感情的ではなく、諭すような口調でしょう。
医者は毎日多くの患者を診ています。
適当なことを言っているわけではなく、きちんと根拠があります。
「お酒の量を少し減らしましょう」というのは、肝臓に問題があり、休肝日が必要だということです。
「たばこの量を減らしましょう」というのは「このままではよくありませんよ」という意味です。
「減量を始めてみませんか」というのは、健康に影響が出るほどの肥満になっていて、食生活の改善が必要だということです。
落ち着いて聞いてみると「なるほど、たしかにそのとおりだ」と思えるはずです。
安易に無視すると、ますます体調が悪くなるばかり。
どれだけ良いアドバイスも、聞く側が無視しては意味がなくなります。
命令口調で少し気になることもあるかもしれませんが、言っていることにはうなずけるでしょう。
普通の指導を「怒られた」と誤解せず、素直に聞き入れることが大切なのです。