本や映画で、おすすめを聞く人がいます。
「おすすめの本は何ですか」「何かおすすめの映画はありますか」と。
その気持ちはわからなくもありません。
「選ぶのが面倒くさい」「今すぐ良い作品を楽しみたい」という気持ちがあるのでしょう。
選ぶことに労力をかけたくありません。
「ハズレを引きたくない」という損失回避の心理もあるのかもしれません。
タイパを重視する現代社会では、手っ取り早くアタリを引きたい気持ちを持つ人が増えています。
本・映画は世の中に山ほどあるので、すでに読んだ人や鑑賞した人の意見を頼りにしたいのです。
しかし、これは効果的なことに思えて、実は損なことです。
読書も映画も、自分で選ぶところから始まっているからです。
書店に足を運び「何か面白そうな本はないかな」と思いながら店内をぶらぶらするのがいいのです。
すでに読書が始まっています。
自分が読みたい本を探すのも、読書の一部です。
映画サイトを見て「何か面白そうな映画はないかな」と思いながらチェックするのがいいのです。
すでに映画鑑賞が始まっています。
自分で見たい映画を探すことも、映画鑑賞の一部です。
人のおすすめを聞くと「自分で探す」という行為が省略されます。
楽かもしれませんが、それは貴重な楽しみを削ることになり、読書体験・映画体験の質の低下につながります。
結果として、自分が損をするのです。
だから、人におすすめを聞かないことです。
聞きたくても、あえて聞きません。
読書をしたいなら、書店に足を運び、自分で読みたい本を選びましょう。
映画を鑑賞するなら、映画サイトをチェックして、自分で見たい映画を選びましょう。
手間暇がかかりますが、それこそが読書体験・映画体験の質を高めるエッセンスです。
「ハズレを引いたらどうしよう」と思うかもしれません。
不思議なもので、自分が選んだものは、満足度が高い傾向があります。
仮にハズレを引いたとしても、それも良い経験です。
「面白そうなものがなかったらどうするの?」と思う人がいますが、心配には及びません。
面白そうなものは、必ず見つかります。
過去の作品まで目を向ければ、面白そうなものばかりで選ぶのが大変に感じるはずです。
本も映画も、すでに星の数ほど存在します。
一生かけても楽しみきれないことに気づかされるはずです。
人におすすめを聞かず、自分で探して見つけることで、読書や映画鑑賞がより楽しめます。
読書も映画鑑賞も、選ぶところから始まっているのです。