旅行や観光地に行くと、写真をたくさん撮ります。
誕生日や記念日など、特別なイベントのときも写真を撮りますね。
スマホのカメラは驚くほど高性能になりました。
「大切な瞬間だ」「貴重な景色だ」と思ったら、さっとカメラのシャッターを切る。
写真は大切な思い出になります。
一度撮っておけば、一生残るのが良いところです。
後から何度でも見返せます。
データとして残せばかさばりません。
あなたのスマホには、たくさんの思い出の写真が詰まっているはずです。
さて、そんな写真の数々ですが、見落としがちな撮影対象があります。
自宅なのです。
自宅の全景写真を撮ったことはあるでしょうか。
「そういえばきちんと撮ったことがない」
そんな人が多いのではないでしょうか。
意外にも私たちは、自宅の写真を撮ることはありません。
あったとしても「たまたま写真に入り込んだ」というものが多い。
玄関前や部屋の中だったりなど、きちんと自宅の全景を写していないものです。
自宅はとても身近で日常的です。
特別感もなく、平々凡々の何でもない建物です。
毎日見ているし、そこに住んでいるし、あって当たり前の存在になっています。
そのため「自宅の写真を撮る」という発想がなかなか浮かびません。
だから見落としがちなのです。
自宅は、人生で最も大切な建物にもかかわらず、私たちは意外と撮り忘れています。
旅行先ではたくさん写真を撮るのに、自宅の写真はほとんど撮りません。
自宅の全景写真が1枚もないというのは、ちょっと寂しいのではないでしょうか。
不謹慎な話ですが、突然自宅がなくなる可能性もあり得るのです。
突然の大地震で自宅が全壊してしまう可能性もあります。
突然の火事で自宅が焼けてしまうかもしれません。
お隣の火事が自宅に燃え移るケースもゼロではありません。
自宅がなくなったとき、ふと自宅を撮った写真がないことに気づかされます。
観光地の写真はたくさんあるのに、自宅の写真が全然なくて「きちんと撮っておくべきだった」と悔やむのです。
いま一度、自宅の全景写真を撮っておきましょう。
実家であれば、実家の全景写真を撮ってください。
アパートで暮らしているなら、アパートの全景を撮るといいでしょう。
いろいろな角度の自宅写真を撮っておくといいでしょう。
別にかさばるものではないのですから、撮れるだけ撮っておけばいいのです。
自宅の写真は歳月を重ねるにつれ、ワインのように味わい深くなります。
平凡に見える写真かもしれませんが、間違いなく大切な1つです。
何でもない写真が、10年後や20年後、特別なものに見えるはずです。