「日展」をご存じでしょうか。
「日本美術展覧会」の略であり、年に一度開催される、国内最高峰レベルの美術展覧会です。
日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の5つの部門があり、バラエティーに富んでいます。
入選するには、非常に厳しい審査をクリアする必要があります。
もともと1907年、当時の文部省主催の「文展」から始まりました。
その後「帝展→新文展→日展」と名称を変え、現在に至ります。
すでに100年以上の歴史があり、日本美術界では最も権威のある公募展とされています。
「美術界の登竜門」という声も少なくありません。
行ってみるとわかるのですが、見応えのある作品が勢ぞろいしているのです。
「度肝を抜かれる」とは、まさにこのことです。
とにかく力作に圧倒され、そして感動です。
日本最大の公募展ということもあり、規模は大変大きく、作品数は数千点にのぼります。
一つ一つが力作であり、それがおよそ3,000点あるのです。
ゆっくり見て回ろうとすると、半日はかかります。
鑑賞には集中力を使うので、心地よい疲労感とともに、おなかもすいてくるのです。
ほとんどは初めて名前を聞く作家なのですが、それにしては非常に素晴らしい作品ばかりです。
「こんなに素晴らしい作品なのに、初めて耳にする名前だな」と思います。
「どうして有名になっていないのだろう?」と不思議に思うほどです。
私たちがイメージする「芸術家」といえば、名の知れた人を思い浮かべがちです。
辞書や教科書に載っているような著名人を思い浮かべる人もいるでしょう。
もちろんそうした人も才能ある芸術家ですが、無名であっても、才能の持ち主は数多くいることを痛感させられます。
日展は毎年秋、国立新美術館で開催されます。
その後、地方巡回展が行われるのが恒例です。
ご興味があれば、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
美術の知識がある方も、そうでない方も、きっと楽しめるはずです。
間違いなく充実した1日となるでしょう。
すてきな作品に心が洗われるのです。