「デメリットがあるのでやりません」という人がいます。
もちろんそれが本人にとって重大なデメリットであれば、やめるのもわかります。
しかし、ささいなデメリットにもかかわらず、それをいちいち気にして、決断・行動を先送りする人がいるのです。
世の中、デメリットがないことは1つもありません。
「デメリットはゼロ。メリット100パーセント」ということはあり得ません。
あるとしたら、詐欺です。
うまい話には必ず裏があります。
「デメリットゼロ。メリット100パーセント」という話があって喜んでほいほいついて行くと、落とし穴にはまるのです。
デメリットはあらゆることにあります。
「1つのデメリットも許さない」という思考になると、何も決められないし、いつまで経っても行動できません。
これは、引っ越しの物件探しのときにもいえる話です。
あらゆる条件にこだわって探そうとしても見つかりません。
「良いところしかない。悪いところは1つもない」という、うまい話の物件はありません。
どんなことにもデメリットがあるし、100パーセントのメリットを求めないことです。
大切なことは、いかにデメリットを許容するかです。
自分にとって小さなデメリットには目をつぶることが必要です。
何かを決断するとき、自分にとって重要な点と、そうでない点を整理しましょう。
頭の中だけで考えるのではなく、きちんと書き出して目に見える形にすると整理しやすくなります。
こだわるのは、どうしても譲れない点だけにして、それ以外は妥協します。
潔くデメリットを受け入れることも時には必要です。
デメリットがあっても、自分にとって痛くもかゆくもないことなら問題はありません。
必要条件さえ満たしているなら、大きな問題はないはずです。
気持ちよくゴーサインを出しましょう。
そうしたトレーニングを積み重ねていくことで、どんどん決断できるし、どんどん行動できるようになるのです。