「ぎりぎりでダメになる」という場面に遭うことがあります。
電車に乗れそうかと思いきや、ぎりぎりで乗れませんでした。
仕事がうまくいきそうかと思いきや、ぎりぎりでうまくいきませんでした。
勝負に勝てそうかと思いきや、ぎりぎりで負けてしまいました。
こんなときは肩を落としてがっかりするものですね。
「ついてないなあ」「あともう少しだったのに」と思ってしまいます。
期待していた分だけ落胆も大きいもの。
こんなときは自分が特別運が悪いかのような気になります。
しかし、ちょっと待ってください。
特別運が悪いというわけではありません。
よくよく考えてみれば、逆のパターンもあるはずです。
「ぎりぎりでうまくいく」という場面に巡り会うこともあるでしょう。
ぎりぎりで電車に乗れることがあります。
ぎりぎりで仕事がうまくいくことがあります。
ぎりぎりで勝負に勝てることがあります。
こんなときは、とても嬉しくなりますね。
ダメかもしれないと半分諦めていたところ、ちょっとした奇跡に恵まれ、うまくいきました。
「ついてる」「素晴らしい日だ」「神様ありがとう」と心の中で快哉を叫び、にこにこしてしまうでしょう。
自分が特別運が良いかのような気になるのです。
自分は特別運が悪いと思っているなら誤解です。
「ぎりぎりでダメになったこと」と「ぎりぎりでうまくいったこと」の両方を足し合わせると、実はそれほど偏っていません。
どちらも同じくらいです。
ここで気づいてほしいのです。
「ぎりぎりダメになったときのほうが多い」と感じるかもしれませんが、気のせいです。
ぎりぎりダメになったときはショックが大きいので、より印象的に覚えているだけです。
トータルで見れば、ちょうど半々です。
ぎりぎりでダメになることもあれば、ぎりぎりでうまくいくこともあります。
偏ることもありますが、あくまで一時的です。
長いスパンになればなるほど、うまく半々で落ち着きます。
だから、ぎりぎりうまくいかなくても腹を立てないでください。
「今回はぎりぎりうまくいかなかったパターンなんだね」と考え、さらっと流せばいいことです。
そういうこともあります。
「まあいいか」で気楽にいきましょう。
順番なので、次は「ぎりぎりでうまくいく」という場面に巡り会えるでしょう。
そのことに期待しながら、前向きに歩んでいきましょう。
人生は実にうまくできているのです。