公開日:2024年11月28日
執筆者:水口貴博

人生の解像度を上げる30の習慣

18

妄想するのではない。計画を立てるのだ。

妄想するのではない。計画を立てるのだ。 | 人生の解像度を上げる30の習慣

禅の教えに「莫妄想まくもうぞう」という言葉があります。

「莫」は「○○してはいけない」という否定を表す言葉です。

つまり「無用な妄想をしてはいけない」という意味です。

禅の世界では過去も未来も存在しません。

そのため将来の不安や心配はすべて妄想であるとされているのです。

私たちは、妄想に時間を費やしては、不安になったり落ち込んだりしがちです。

「もしこうなったらどうしよう。もしああなったらどうしよう」と、つい悪いほうばかり考えてしまう。

どんどん暗い気持ちになってしまい、ため息が止まらなくなるのです。

しかし、妄想をしたところで仕方ありません。

妄想は、あくまで妄想です。

頭の中で繰り広げられているイメージに過ぎません。

妄想とは、根拠のないことをあれこれ想像することです。

どんなに想像したところで、まだ現実には起こっていません。

そこに根拠がなければ、単なる勝手な想像ということになります。

妄想ばかりしていると、不安に心が支配されます。

やる気を失ったり、時間と労力の無駄を生んだりして、人生のブレーキとなるのです。

ここで面白いデータを1つご紹介します。

アメリカのミシガン大学が行った研究に興味深い発表があります。

それによると、私たちが抱く心配事の80パーセントは、実際には起こらないとされています。

さらに残りの20パーセントのうち16パーセントは、事前に準備ができていれば、対処可能であることも明らかになっています。

つまり、心配事の96パーセントは、実際には起こらず、取り越し苦労で終わるのです。

あれこれ妄想したところで仕方ないことがわかるのではないでしょうか。

妄想をするのではありません。

計画を立てましょう。

妄想には根拠はありませんが、計画には根拠があります。

そこには具体性があり、実現可能な筋道があります。

妄想をしてばかりでは、余計なストレスに苦しめられ、貴重な時間と労力を浪費するだけです。

妄想する暇があれば、具体的な計画を立てましょう。

逆算思考で先にゴールと期限を決め、それを実現するためのステップを考えます。

海外旅行がしたいなら「いつか海外旅行をしたい」ではなく、具体的な計画を立てます。

マイホームを持ちたいなら「いつかマイホームを持ちたい」ではなく、具体的な計画を立てます。

自分のお店を開きたいなら「自分のお店を開きたい」ではなく、具体的な計画を立てます。

逆算思考できちんと計画を立てれば、今すべきことも見えてきます。

計画を立てると、悪い妄想は消え、明るいイメージが生まれます。

計画があればモチベーションも上がるので、人生を生きるのが楽しみになるのです。

人生の解像度を上げる習慣(18)
  • 妄想するより、計画を立てる。
有名人の苦労を想像してみると、楽ではないことに気づかされる。

人生の解像度を上げる30の習慣

  1. 「いいこと」は、毎日たくさん起こっている。
  2. 魚の骨の取り方を親から学んでいない人は、どうすればいいのか。
  3. 本の折り目は、読むという覚悟。
  4. マナーや言葉遣いが悪い人は、必ずどこかでつまずく。
  5. 「周りにどう思われているか」と考えるから、ストレスを感じる。
  6. 「今さら遅い」と言われることは、遅くない。
  7. 今日の予定は、消化しきれなくてもいい。
  8. 励ますのがうまくいかないときは、聞くことに専念するのが一番。
  9. ぎりぎりでダメになることもある。
    ぎりぎりでうまくいくこともある。
    トータルで見ると、ちょうど半々。
  10. 不器用な人を見て「下手だなあ」と思うのではない。
    「頑張ってるなあ」と思うのだ。
  11. 楽しいことがないのも、楽しいこと。
  12. 行きは疲れを感じにくい。
    帰りは疲れを感じやすい。
  13. 行き詰まっていることも「ものは言いよう」でうまくいく。
  14. 鳥の巣は、親鳥による血と汗の結晶。
  15. 臆病者でもいい。
    恥ずかしがり屋でもいい。
    行動さえできれば。
  16. 股のぞきで自分の部屋を見てみよう。
    新鮮な世界が広がっていて面白い。
  17. 恐怖の正体は、単なるススキの穂。
    原因と解決策がわかれば、不安はあっさり解消される。
  18. 妄想するのではない。
    計画を立てるのだ。
  19. 有名人の苦労を想像してみると、楽ではないことに気づかされる。
  20. 個性的なファッションの人は、多様性を教えてくれる先生。
  21. 失敗を乗り越えるコツは「忘れること」にある。
  22. 自慢する人は、認める言葉をかけよう。
    我慢する人には、優しい言葉をかけよう。
  23. 仕事で同じ趣味の人と出会ったら、声をかけてみる。
  24. 部下へのお説教は「短く叱る」が基本。
    3分以内に終わらせるのがベスト。
  25. お説教の3分ルールは、部下に対してだけでなく、自分に対しても適用させる。
  26. 無理な節約は、遅かれ早かれ、失敗する。
  27. 「デメリットゼロ。
    メリット100パーセント」を求めない。
  28. 「やる気がないなあ。
    さあ、やるか」
  29. 調子が良いときもある。
    調子が悪いときもある。
  30. 「命があるから大丈夫」

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