失敗ゼロの人生は不可能です。
人間は不完全な生き物です。
失敗しないように生きようとしても、必ずどこかでつまずいて、目的を果たせない状況に直面します。
多くの人が失敗を避けようとしますが、これは逆効果です。
失敗を避ければ避けるほど、学びや成長の機会も後回しにすることになり、無知の状態が続きます。
未来の失敗を減らしたければ、早めに失敗しておきましょう。
ただし、失敗なら何でもいいわけではありません。
失敗には、大きく2種類あります。
大切なのは「取り返しのつく失敗」です。
取り返しのつく範囲であれば、どんどん失敗してください。
致命傷さえ避けられれば、後からリカバリーができます。
時間や労力はかかるかもしれませんが、取り返せるのなら小さなことであり、幸いなことです。
今失敗しておけば、痛みや苦しみを味わう代わりに、手応えがつかめます。
失敗経験を通して、貴重な教訓が得られます。
きちんと反省することで、工夫や改善策を立てることもできます。
「今失敗しておけば、未来の失敗が3つ減る」と思ってください。
失敗から得たことを最大限に生かすことで、次からスムーズな対応ができるようになるのです。
正月のとき、子どものおこづかいを取り上げる親がいます。
将来、子どもにお金で失敗させたくなければ、子どもからお金を取り上げず、本人に管理させることです。
親としては子どもに大金を持たせるのは心配ですが、あえて失敗させるくらいでいいのです。
子どもからお金を取り上げることは、子どもの失敗を取り上げることにつながります。
子どもはまだお金の正しい使い方を知らないので、必ず失敗をします。
衝動買いをしたりお金を使いすぎたりして、十中八九、悔やむ経験をするでしょう。
これがいいのです。
取り返しのつく失敗です。
自分が痛い目に遭うことで「次から気をつけよう」「今度はこんな使い方を心がけよう」と反省するようになります。
結果として、将来のお金の失敗を減らすことにつながるのです。
これは大人も同じことです。
失敗ができるなら、貴重なチャンスと思って、できるだけ早めに経験しておきましょう。
後から失敗すると致命傷を負うかもしれませんが、早めに失敗しておけば小さな傷で済みます。
今失敗しておけば、未来の失敗が3つ減るのです。