野球には「犠牲バント」と呼ばれる、面白い打ち方があります。
打者が、自分はアウトになる代わりに、走者を先の塁に進めるためのバントです。
確実にアウトが1つ増えるため「もったいない」と思います。
しかし、ここが勝負の面白さ。
犠牲バントでアウトになっても、走者を先の塁へ進めるなら、価値のあるアウトです。
報われるとは限りませんが、勝負所では、普通にヒットやホームランを狙うより賢明な判断です。
走者を先の塁へ進めて取った1点が、勝利に導くことが珍しくないのです。
人生でも同じです。
人生では、前に進むために、わざと失敗を犯さなければいけない場面があります。
1つの失敗も許さず、常に完璧を目指そうとしていないでしょうか。
100パーセントを目指していないでしょうか。
それは危険です。
もっと視野を広げ、長期的な視点から見てみましょう。
あなたの失敗は、今はそう思えても、人生全体から見れば、実は勝利につながる出来事かもしれません。
1つくらいの失敗で、くよくよしないことです。
犠牲バントだと考えることです。
そのアウトによって何かが前進したなら、十分な価値があります。
大切なことは、最終的に勝負で勝つことです。
小さな失敗があっても、最終的に勝てればいい。
今は悔しいかもしれませんが、後から笑顔になる結果が待っているでしょう。