「どうして間違ってしまったのだろう」
「あんなことをしなければよかったな」
「つまらない失敗をした自分が情けない」
昔の失敗を引きずっていませんか。
昔の失敗を引きずることほど、不毛なことはありません。
気分が沈んで、くよくよするだけ。
暗い気持ちになり、陰気な時間が過ぎていきます。
自己嫌悪に陥って、なかなかやる気も行動力も出てこなくなります。
失敗とはいえ、もう終わったことです。
もちろん反省は必要ですが、下を向いたままではいけません。
きちんと反省ができれば、やるべきことは前を向くこと。
さっと気持ちを切り替え、未来に顔を向けましょう。
昔の失敗は、きちんと成長の糧に変えましょう。
反省さえできているなら、昔の失敗は忘れてもかまいません。
むしろ忘れたほうがいい。
昔の失敗を背負って生きていると心が重苦しくなるので、さっと忘れて軽くなりましょう。
時間は前にしか進まないのですから、過去の失敗は振り切って、これからの未来に集中することが大切です。
さて、引きずってはいけないのは、昔の失敗だけではありません。
昔の自分も引きずらないことです。
「昔の自分は臆病だった」
「昔の自分は偉そうだった」
「昔の自分は未熟な人間だった」
たしかに昔はそうだったのかもしれませんが、だから何なのでしょう。
昔の自分は、あくまで昔のこと。
昔は昔、今は今です。
不必要に昔の自分を引っ張り出さないことです。
昔の自分を悔いたり嘆いたりしても、ふびんな時間が過ぎるだけ。
昔はそうだったかもしれませんが、今はもう違います。
同一人物であっても、時間が経てばば、内面的にも精神的にも大きく変わります。
厳密に言えば「1日ごとに生まれ変わっている」と考えてください。
年齢は同じでも、1日分だけ時間が経過して、大人になっています。
年を重ねていなくても、日を重ねています。
昔の自分をくよくよ引きずっていると、今の自分にも悪影響が及びます。
昔の自分が愚かだろうと未熟だろうと、引きずるのはやめましょう。
昔の失敗を引きずらない。
昔の自分も引きずらないのです。