メールの長所は、会わなくていいことです。
謝罪をするとき「メールで済ませてしまおう」と思うことがあります。
メールなら、相手に会わなくても言葉を伝えることができます。
もちろん小さな間違いを謝るくらいなら、いいのです。
小さな間違いは誰にでもあります。
相手もひどく怒るほどではありません。
軽い迷惑は、軽いメールで事足ります。
しかし、大きな迷惑をかけたときにメールで謝るのは、よくありません。
メールでは、謝罪の気持ちが本当に伝わりません。
メールも、コミュニケーションの1つですが、本当のコミュニケーションとは違います。
メールは、コミュニケーションの代替手段です。
本当のコミュニケーションとは、直接会うことです。
直接会って話をするから、心から思う気持ちを言葉・表情・態度を通して、伝えることができます。
メールは、言葉の意味は伝えることができても、本当に心から謝る気持ちまでは伝えられません。
いくらきれいに謝罪の言葉を並べても、メールでは、本当に謝る気持ちが伝えられないのです。
場合によっては「謝罪を軽んじている」と誤解され、余計に怒らせてしまうこともあります。
謝罪の正攻法は、直接に会いに行くことです。
直接会って謝るのが、一番気持ちがよく伝わります。
もし時間や場所の都合がつかず、会うことができなければ、電話です。
相手の都合のいい時間を見計らって電話するのが、マナーです。
会うことも電話もできないときの最終手段として使うのが、メールです。
特別な事情がないかぎり、メールで謝るのは避けることです。