公開日:2009年4月5日
執筆者:水口貴博

アマチュアとプロの30の違い

  • アマチュアは、
    完璧にできないとわかって、
    諦める。
    プロは、
    完璧にできないとわかっていても、
    完璧を目指す。
アマチュアとプロの30の違い

アマチュアは、完璧にできないとわかって、諦める。
プロは、完璧にできないとわかっていても、完璧を目指す。

世の中に、完璧はありません。
仕事でも完璧を目指せばいいのですが、残念ながら、完璧にするのは不可能です。
「完璧にできました」という人がいれば、嘘を言っているようなもの。

アマチュアは「すごいだろ」と自慢して手を抜く。
プロは「まだまだです」と油断しない。

アマチュアは、知識が増えて技術が向上すると、すぐ自慢をし始めます。
「すごいだろ」と言って、他人からの同意を得ようとします。
冗談交じりで言っているのではなく、本気でそう思っています。

アマチュアは、話してばかりで行動しない。
プロは、黙って行動する。

あなたが、親しい友人と1時間ほど話をした場面を思い浮かべてください。
たった1時間とはいえ、話をした後には、多少の疲れを感じるはずです。
話をするだけとはいえ、意外に時間も体力も使います。

アマチュアは、できない言い訳をする。
プロは、できる方法を考える。

アマチュアは、できないことがあったときは言い訳をする習慣があります。
夢の達成には、無理難題があって当然です。
もちろん目指す夢の内容によっては、大きな課題もあることでしょう。

アマチュアは、木を見て森を見ない。
プロは、森を見て木を見る。

あなたが、初めてサッカーを経験したときのことを思い出しましょう。
サッカーを始めたばかりのころは、転がるボールばかりに集中して、追いかけていたはずです。
ボールを蹴るスポーツですから、まずはボールに目を向けて当然です。

アマチュアは、多種多様に幅を広げる。
プロは、専門のみに絞る。

「多種多様に幅を広げる」という戦術は、アマチュアが手をつける典型的な失敗例です。
「Aもできます。Bもできます。Cもできます。何でもできます」
できることを増やし、守備範囲が広くなれば、自分の器の大きさも表現できると思います。

アマチュアは、感情を軸にして計画を立てる。
プロは、効率を軸にして計画を立てる。

「まあ、適当に計画を立てよう」
「気分に任せて予定を立てよう」
「そのときはそのときに考えよう」

アマチュアは、仕事をする。
プロは、仕事をしない。

アマチュアは、仕事のオンとオフを明確に分けているのが特徴です。
「さあ、今日も仕事を頑張るぞ」
仕事をするときは、まず気合を入れ、仕事モードになります。

アマチュアは、現在を起点に考える。
プロは、未来を起点に考える。

「ここはこうしなさい!」
「こんなこともわからないのか!」
「細かいことを言うようだけど……」

アマチュアは、欲に振り回された食事をする。
プロは、健康につながる食事をする。

アマチュアとプロの仕事ぶりは、そっくりです。
一生懸命に仕事に打ち込む姿は、一見すると、大差ありません。
成績のいい人と悪い人の勉強をしている姿は、ほとんど変わりません。

アマチュアは、すぐ答えを見る。
プロは、まず自分で考える。

「円周率πは、3.05より大きいことを証明せよ」
2003年度、日本最高学府である東京大学の入試で出題された数学問題です。
東京大学の数学問題では、数学の教師でも苦しむような問題が出題されることで有名です。

アマチュアは、応用に飛びつく。
プロは、基本に忠実。

あらゆる物事には「基本」と「応用」があります。
アマチュアは「基本」と「応用」とが別々のものだと思っています。
しかし、プロは「基本」も「応用」も同じものだと思っています。

アマチュアは、上達すれば、基本を卒業する。
プロは、どんなに上達しても、基本を卒業しない。

誰でも、スタートラインは同じです。
はじめこそは、上達の具合にさほど違いはありません。
上達曲線は、誰でも同じような曲線です。

アマチュアは、批判の声に耳をふさぐ。
プロは、批判の声に耳を傾ける。

誰でも、初めから完璧な人はいません。
しかし、できるだけいい結果を出すためには、100パーセントに近づけるという努力は必要です。
100パーセントへは、クレームの内容を反映させていくことで、次第に近づけていけます。

アマチュアは、短期的に考える。
プロは、一生をささげる。

アマチュアが、なかなか上達できない理由は、人生を捧げる覚悟がないからです。
「飽きたらやめよう」
「友人とお茶をした後に取り組もう」

アマチュアは、関係のあることだけをする。
プロは、関係のないこともする。

仕事で成果を挙げる基本は、集中することです。
当然のことですが、仕事では関係あることだけに集中することが大切です。
仕事のスピードも質も向上します。

アマチュアは、リズムを無視した不規則な生活を送る。
プロは、リズムに従った規則正しい生活を送る。

私たちは「リズム」の中で生きています。
あらゆる自然には、リズムがあります。
太陽系を回る星には「公転」というリズムがあります。

アマチュアは、保守的。
プロは、挑戦的。

アマチュアは、ある程度成果が出れば、現状に満足し始めます。
アマチュアとはいえ、実力はあります。
手にしている名誉、地位、肩書などを得られることでしょう。

アマチュアは、稼いだお金を貯蓄に回す。
プロは、稼いだお金を自己投資に回す。

アマチュアは、保守的です。
挑戦より、守りに入っています。
その消極的な姿勢や考え方は、お金に対しても、はっきり表れます。

アマチュアは、後ろを振り返る。
プロは、絶対に後ろを振り返らない。

プロが見るのは、前だけです。
前しか見ません。
前しか見ないことで、前だけに集中できます。

アマチュアは、座って本を読む。
プロは、仕事をしながら本を読む。

プロもアマチュアも、どちらも読書をよくしています。
どちらも、勉強家です。
しかし、読書の仕方には、アマチュアとプロとで大きな差が見られます。

アマチュアは、締め切りを守らない。
プロは、絶対に締め切りを守る。

アマチュアとプロは、仕事の出来栄えに極端に大きな差があるわけではありません。
仕事をお願いすれば、出来上がった仕事の内容は、一定の水準を超えています。
どちらも実力者ですから、いい仕事をします。

アマチュアは、家族や友人を削って時間を作る。
プロは、家族や友人との時間だけは削らない。

アマチュアは、仕事一筋です。
仕事でたくさんの成果を出すためには、時間が必要だと思います。
「そうだ。家族や友人との時間を減らせば、自分の時間がもっと増えるはずだ」

アマチュアは、義務で仕事をする。
プロは、喜びのために仕事をする。

アマチュアとプロとは、簡単に見分けられる質問があります。
「なぜ仕事をするのですか」と問いかけてください。
アマチュアならば「仕事だからやる」と答えます。

アマチュアは、悪条件のとき、批判をする。
プロは、悪条件のときほど、にやにやする。

アマチュアは、都合の悪い条件があると、何かと批判し始めます。
「これではきちんとした仕事ができない」
「もっと環境を整えるべきだ」

アマチュアは、最新を購入し、すぐ買い換える。
プロは、一流品を購入し、長く愛用する。

最新の道具には、優秀な機能が搭載されています。
最新の機能を使えば、今の業務は劇的に向上して、プロに近づけるだろうと思っています。
最新の機種が発売されるのが待ち遠しくて、いつもいらいらしているのがアマチュアの特徴です。

アマチュアは、強さという思い上がりがある。
プロは、弱さの自覚がある。

アマチュアは、プライドが高い。
そのプライドの高さが、1人ですべてをこなすという仕事の姿勢に表れます。
自分は、強いと思っています。

アマチュアは、自分以外の人になろうとする。
プロは、自分のすべてを生かしきろうとする。

自分がなりたい人になろうとするのは、やめることです。
結論から言えば、なりたい人にはなれません。
チンパンジーは、どんなに頑張っても、魚にはなれません。

アマチュアは、戦ってから勝つ。
プロは、戦わずして勝つ。

アマチュアは力に自信があるので、勝利を得るために、戦おうと意気込みます。
勝利のために、戦いを求めようとするから、なかなか上達が遅くなります。
お互いが傷つくからです。

アマチュアは、ライバルを敵にする。
プロは、ライバルを仲間にする。

アマチュアは、ライバルがいれば、争います。
争って、白黒はっきりさせようとします。
勝てば、気持ちいいからです。

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