人間には「認められたい」という欲求があります。
心理学では「承認欲求」と言います。
認められることは、誰にとっても気持ちのいいことです。
「チャンスさえあれば、偉くなりたい。有名になりたい」と、誰もが考えがちです。
自分を大物に見せることができれば、多くの人から注目を集めます。
注目が集まると、愛されているようで気持ちいいものです。
生きている実感が得られ、幸せを感じます。
しかし、です。
偉くなることも、有名になることも、仕事の目的にしてはいけません。
自分の宣伝活動ばかりに力が入り、本業がおろそかになるからです。
周りから期待値が高い一方、仕事をさせれば、大したことができません。
がっかりされるのです。
しかも、有名になれば、本人は偉いと勘違いします。
偉いと思い始めれば、下降線です。
技術の向上や自己研さんに手を抜き、横柄な態度だけが目立つのです。
実力もない人が、偉くなったり有名になったりすると、人生の道を踏み外し、かえって不幸になるのです。
偉くなることも、有名になることも、一切忘れることです。
意識すべきは、本業です。
ひたすら、自分の仕事に専念しましょう。
質の高い仕事を通して、多くの人を喜ばせたり社会の役に立ったりします。
結果として、多くの人から注目が集まり、偉くなったり有名になったりするのです。