執筆者:水口貴博

海外旅行のトラブルを未然に防ぐ30の方法

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有名どころのカウントダウンは、おむつが必須?

有名どころのカウントダウンは、おむつが必須? | 海外旅行のトラブルを未然に防ぐ30の方法

私は22歳のとき、意外な場所でおむつを使ったことがあります。

2003年の新年を、ニューヨークのタイムズ・スクエアで迎えようと思いました。

タイムズ・スクエアのカウントダウンは、世界でも大変有名です。

「一度でいいから、生でその興奮を味わってみたいな」

憧れがありました。

そこで思い切って計画を立て、航空券を手に入れ、友人に予定を話していたころです。

たまたま友人の1人に、面白い助言をしてくる人がいました。

「友人に、タイムズ・スクエアでカウントダウンを経験した人がいるよ。話を聞くと、おむつをしていったほうがいいらしいよ」

待ち時間が長く、尿意に大変苦しめられたといいます。

私は大笑いでした。

事前に飲み物を控え、トイレに行っておけば、そんなことにはならないだろうと思いました。

しかし、そこは実際に経験した人からの聞き伝えです。

ニューヨークに到着してから、使うかどうかは半信半疑のまま、とりあえず薬局でおむつを購入しました。

ホテルの部屋にある鏡の前で、いい大人が慣れないおむつをしています。

なかなか見られない光景で、自分で笑ってしまいました。

万全の準備を整えてから、午後5時くらいにタイムズ・スクエアへ向かいました。

すでに大勢の警備員と現地の人々が集まっています。

問題なのが「柵」でした。

早めに来た人は柵の中に入れますが、遅く来た人は、満員のため警備員が拒みます。

私は午後5時に来たにもかかわらず、すでに遅いほうでした。

柵の中に入ろうとしても、警備員にやめさせられます。

「ええい。こんなところで諦められるか!」

しばらく眺めながら、一瞬の隙があったので、さっと入り込めたという幸運に恵まれました。

柵の中はすでに大勢の人。

周りには何百人という警官が見張っています。

12時までは、本当にただ人混みの中で、時間を過ごすばかりでした。

「あっ。ホテルから本を持参し忘れた」とも思いましたが、引き返すわけにはいきません。

夜の22時を回ったころから、すでに変化がありました。

トイレに行きたくなった。

事前に飲み物を控え、事前にトイレも済ませたはずなのに、我慢できないほど尿意に襲われます。

「なるほど。そういうことか」

理由がようやくわかりました。

人混みによるストレスや緊張のせいでした。

慣れない場所、多くの人混み、独特の緊張感。

そうしたことに体が反応して、いつもよりトイレが近くなりました。

実際に自分が経験して、ようやくわかった。

当然今さら、柵の外には出られません。

23時を過ぎたくらいで我慢の限界に達し、失禁です。

おむつの中で、トイレをしました。

やはり本人からであろうと、聞き伝えであろうと、経験者からのアドバイスは正しい。

信じられなくても、とりあえず素直に聞いておくほうがいいと思った一件でした。

この状況は、カウントダウンの有名どころでは、似たような事態になるでしょう。

世界から多くの人が集まりますから、何百人という警備員が柵を敷いて、タイムズ・スクエアと似たような状態になるはずです。

「カウントダウンは、おむつが必須」

笑ってしまいますが、真面目なアドバイスなのです。

海外旅行のトラブルを未然に防ぐ方法(11)
  • カウントダウンは、おむつをして出かける。
現金は、3カ所に分けることで、万が一に備える。

海外旅行のトラブルを未然に防ぐ30の方法

  1. 旅の失敗は、忘れないうちに記録する。
    自分のためだけでなく、ほかの人の役にも立つ。
  2. 高級ブランドを身につけた格好は、昼間でも危ない。
  3. 暑さと寒さの両方に対応できる、重ね着作戦。
  4. 言葉が理解できないことに、恥を感じる必要はない。
    堂々と「わからない」と言えばいい。
  5. 母国から持参した薬は、体調を整えるだけでなく、精神状態も整える。
  6. 夜中は、女性1人で歩かない。
  7. ハンドバッグの口を開いたままにしていると、泥棒から被害に遭いやすくなる。
  8. 現地のホテルスタッフに、危険な地域を教えてもらう。
  9. 最新のガイドブックを購入するだけで、ある程度の安全は確保できる。
  10. トイレは、行けるときに行っておけ。
  11. 有名どころのカウントダウンは、おむつが必須?
  12. 現金は、3カ所に分けることで、万が一に備える。
  13. スーツケースに鍵がかかっているからとはいえ、安心とは限らない理由。
  14. ホテルの目覚まし時計やモーニングコールは、頼れるようで頼りにくい。
  15. ホテルのフロントに貴重品を預けるからとはいえ、必ずしも安全とは限らない。
  16. パンフレットは、重要な情報ほど小さな字で書かれている。
  17. 規模の大きな海外旅行の場合は、面倒でもリコンファームをしよう。
  18. タクシーは、乗る前に所要時間と料金の確認をしておく。
  19. 笑顔で話しかけてくるからとはいえ、いい人とは限らない。
  20. 3週間前からチェックリストを準備し、1週間前からパッキングを始める。
  21. 海外旅行では、水はお金を出して買うのが基本。
  22. 現地の人のふりは、不便になり、むしろトラブルを引き起こしやすくなる。
  23. 不慣れな土地で、道を聞くときに頼りたい、3人とは。
  24. バッグを肌身離さず持ち歩くだけで、泥棒被害は激減する。
  25. やむなくバッグを手放すときは、両足に挟む。
  26. 物をなくすのは、必ずしも泥棒による被害とは限らない。
    自分の不注意は、もう1つの紛失の原因。
  27. 生理的我慢から解放されるトイレほど、不注意が起こりやすい場所はない。
  28. 見落としやすい、営業時間と営業日。
  29. 旅行で直行便をおすすめする、2つの理由。
  30. 海外旅行で「衝動買い」と「買いすぎ」を防ぐ、うまい工夫。

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