執筆者:水口貴博

海外旅行のトラブルを未然に防ぐ30の方法

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ホテルのフロントに貴重品を預けるからとはいえ、必ずしも安全とは限らない。

ホテルのフロントに貴重品を預けるからとはいえ、必ずしも安全とは限らない。 | 海外旅行のトラブルを未然に防ぐ30の方法

国内のホテルの経験ですが、大変ひやっとした経験がありました。

大事には至りませんでしたが「もしあのとき」と思うと、かなり面倒なことになっていた経験です。

20歳のころ、成田空港経由で、留学先であるロサンゼルスに向かおうとしていました。

すると、当時付き合っていた彼女が、成田空港まで見送ってくれるといいます。

すごく嬉しかった。

わざわざ大阪から東京まで来てくれるなら、出国日より少し早めに東京に出て、東京観光も楽しもうという話になりました。

渋谷近くの池尻大橋というところにある、安いビジネスホテルを予約してもらいました。

ホテルにチェックインしようとしたときのことです。

フロント係から「貴重品があればお預かりします」と言われました。

普段はめったに貴重品は預かってもらいませんが、そのときは買ったばかりの最新式ノートパソコンを持っていました。

アメリカでインターネットや勉強のため、ノートパソコンを使う予定でした。

万が一なくしたら大変だと思ったので、貴重品としてホテルのフロントに預けてもらうことにしました。

それから数日間、そのビジネスホテルで宿泊しながら、東京観光を楽しんで、さて成田空港へ行こうとしたときです。

ホテルのフロントでチェックアウトを終え、タクシーを呼んで、荷物が多いのでトランクに入れている最中です。

突然、彼女が言いました。

「あれ、パソコンは?」

はっとしました。

「そうだ、ホテルのフロントに預けていたんだ」

預けていたことを、完全に忘れていました。

このときほど、冷や汗をかいた経験はありません。

チェックアウトのとき、ホテルのフロントの人も気を利かせて取り出してくれればよかったですが、やはり人間です。

お互いうっかりしていました。

彼女が思い出してくれたおかげで大事には至りませんでした。

あのまま気づかずにタクシーに乗って、日本から出国していたと思うと、ぞっとします。

この経験から「貴重品としてホテルのフロントに預けていても、必ずしも安全とは限らないな」と思いました。

それ以来、ホテルのフロントに貴重品は預けないことにしました。

部屋に持ち込み、部屋の中の金庫などにしまうようになりました。

ちなみに余談ですが、その後私は、アメリカへ持参したノートパソコンを使って、パソコンが得意になりました。

コンピューター関係の仕事を目指すようになり、今こうやって自分のホームページを持つようになりました。

もしです。

あのとき、彼女が気づかなかったとすれば……、自分の人生は大きく変わっていたかもしれない。

職種が変わり、年収が変わり、このサイトすら存在していなかった可能性があります。

人生って、不思議だなと思ったのです。

海外旅行のトラブルを未然に防ぐ方法(15)
  • ホテルのフロントを、信用しすぎないようにする。
パンフレットは、重要な情報ほど小さな字で書かれている。

海外旅行のトラブルを未然に防ぐ30の方法

  1. 旅の失敗は、忘れないうちに記録する。
    自分のためだけでなく、ほかの人の役にも立つ。
  2. 高級ブランドを身につけた格好は、昼間でも危ない。
  3. 暑さと寒さの両方に対応できる、重ね着作戦。
  4. 言葉が理解できないことに、恥を感じる必要はない。
    堂々と「わからない」と言えばいい。
  5. 母国から持参した薬は、体調を整えるだけでなく、精神状態も整える。
  6. 夜中は、女性1人で歩かない。
  7. ハンドバッグの口を開いたままにしていると、泥棒から被害に遭いやすくなる。
  8. 現地のホテルスタッフに、危険な地域を教えてもらう。
  9. 最新のガイドブックを購入するだけで、ある程度の安全は確保できる。
  10. トイレは、行けるときに行っておけ。
  11. 有名どころのカウントダウンは、おむつが必須?
  12. 現金は、3カ所に分けることで、万が一に備える。
  13. スーツケースに鍵がかかっているからとはいえ、安心とは限らない理由。
  14. ホテルの目覚まし時計やモーニングコールは、頼れるようで頼りにくい。
  15. ホテルのフロントに貴重品を預けるからとはいえ、必ずしも安全とは限らない。
  16. パンフレットは、重要な情報ほど小さな字で書かれている。
  17. 規模の大きな海外旅行の場合は、面倒でもリコンファームをしよう。
  18. タクシーは、乗る前に所要時間と料金の確認をしておく。
  19. 笑顔で話しかけてくるからとはいえ、いい人とは限らない。
  20. 3週間前からチェックリストを準備し、1週間前からパッキングを始める。
  21. 海外旅行では、水はお金を出して買うのが基本。
  22. 現地の人のふりは、不便になり、むしろトラブルを引き起こしやすくなる。
  23. 不慣れな土地で、道を聞くときに頼りたい、3人とは。
  24. バッグを肌身離さず持ち歩くだけで、泥棒被害は激減する。
  25. やむなくバッグを手放すときは、両足に挟む。
  26. 物をなくすのは、必ずしも泥棒による被害とは限らない。
    自分の不注意は、もう1つの紛失の原因。
  27. 生理的我慢から解放されるトイレほど、不注意が起こりやすい場所はない。
  28. 見落としやすい、営業時間と営業日。
  29. 旅行で直行便をおすすめする、2つの理由。
  30. 海外旅行で「衝動買い」と「買いすぎ」を防ぐ、うまい工夫。

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