執筆者:水口貴博

子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

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「やってみると、思ったより○○だった」手応えの蓄積が、ゆくゆく子どもの財産になる。

「やってみると、思ったより○○だった」手応えの蓄積が、ゆくゆく子どもの財産になる。 | 子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

子どもが興味を示したからとはいえ、長続きするとは限りません。

「ピアノをやりたい」と言い始めたので、ピアノ教室に通わせた。

しかし、必ずしも適正があり、才能を発揮するわけではありません。

しばらくすると「飽きた」と言い始めることもあるでしょう。

見るのとやってみるのとでは、全然違います。

実際にやってみると想像していた内容とは異なり、意外にもつまらなく感じることもあるはずです。

それはそれで、大事な収穫です。

「自分にはこれがあっていない」ということが、早い段階でわかったからです。

たとえ失敗や挫折があったとしても、そういう体験ができたことは貴重な成長です。

無駄ではありません。

大切なことは「手応えの蓄積です。

ピアノを弾いたり、泳いでみたり、畑仕事で汗を流したり、ペットと触れ合ったりなど、できるだけ数多くの経験に触れさせます。

子どもが嫌がるものを無理にやらせるのではなく、やってみたいと思うことは、できるかぎりやらせてみましょう。

そうすると、さまざまな体験の中で「手応え」なるものが蓄積されます。

実際やってみると、思ったより楽しかったと言うこともあるでしょう。

ほかの人より習得が早くて「自分には向いている」という手応えを感じる場合もあります。

その一方で、実際やってみたけど、思ったよりつまらなかったということもあるでしょう。

ほかの人より習得が遅くて「自分には向いていない」という手応えを感じる場合もあります。

どちらの体験も大切であり、進歩です。

この両方の体験がたくさんあるほど、後から貴重な財産になります。

「ピアノより水泳のほうが楽しいな。水泳も楽しいけど、ペットと触れ合うほうが自分に合っている気がする」

成長するにつれて、頭の中で比較ができるようになるからです。

さまざまな体験を比べて、適性を見つけやすくなります。

比較は体験したことがあるからこそ、頭の中でできます。

手応えの蓄積が、ゆくゆく子どもの財産になるのです。

子どもの「生きる力」を育てるしつけ方法(25)
  • 手応えの蓄積をする。
夫婦が協力し合っている姿に、子どもは人間としてのあり方を発見する。

子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法
  1. 子どもの健全な成長に欠かせない3つの要素。<br>「健全な家庭環境」「栄養バランスの取れた食事」「親からの愛情」
    子どもの健全な成長に欠かせない3つの要素。
    「健全な家庭環境」「栄養バランスの取れた食事」「親からの愛情」
  2. 無理やり伸ばそうとするのではない。<br>自然に伸ばそうとする心がけが大切。
    無理やり伸ばそうとするのではない。
    自然に伸ばそうとする心がけが大切。
  3. 勉強は「知識」から教えるのではなく「楽しさ」から教える。
    勉強は「知識」から教えるのではなく「楽しさ」から教える。
  4. 料理上手は、素材の味を引き出すのがうまい人。<br>子育て上手は、子どもの可能性を引き出すのがうまい人。
    料理上手は、素材の味を引き出すのがうまい人。
    子育て上手は、子どもの可能性を引き出すのがうまい人。
  5. 最初は平凡なことを褒めるだけでいい。<br>褒めているうちに伸びていく。
    最初は平凡なことを褒めるだけでいい。
    褒めているうちに伸びていく。
  6. 子どもは、自分ではなかなか自分の長所に気づけない。<br>気づかせるのが親の仕事。
    子どもは、自分ではなかなか自分の長所に気づけない。
    気づかせるのが親の仕事。
  7. 子どもの悩みに親が共感するか否かが「話してよかった」と「話さなければよかった」を分ける。
    子どもの悩みに親が共感するか否かが「話してよかった」と「話さなければよかった」を分ける。
  8. 淡泊な質問に対しては、淡泊な返事しかできない。
    淡泊な質問に対しては、淡泊な返事しかできない。
  9. ぜひ、夕食のときに子どもへ質問したい、魔法の言葉。
    ぜひ、夕食のときに子どもへ質問したい、魔法の言葉。
  10. 「本当に気が利く親」というのは、あえて子どもの面倒を見すぎない。
    「本当に気が利く親」というのは、あえて子どもの面倒を見すぎない。
  11. 幼少のころ、苦しんだり悩んだりした経験は、意外なところで役立つ。
    幼少のころ、苦しんだり悩んだりした経験は、意外なところで役立つ。
  12. 遊び道具は、なくても成長できるが、あったほうがもっと成長できる。
    遊び道具は、なくても成長できるが、あったほうがもっと成長できる。
  13. 思考力は「広く浅い体験」より「1つの深い体験」をするとき、養われる。
    思考力は「広く浅い体験」より「1つの深い体験」をするとき、養われる。
  14. 「これだけは誰にも負けない」という自信がほかへと波及し、生きる力につながる。
    「これだけは誰にも負けない」という自信がほかへと波及し、生きる力につながる。
  15. 早起きするといいことがある実感をさせれば、自然と早起きが習慣になる。
    早起きするといいことがある実感をさせれば、自然と早起きが習慣になる。
  16. 1つの夢が、多くの要素を成長させる。
    1つの夢が、多くの要素を成長させる。
  17. 親の仕事は、子どもが失敗したときこそ、褒めること。
    親の仕事は、子どもが失敗したときこそ、褒めること。
  18. 子どもの部屋を持つと、自立心が促される。
    子どもの部屋を持つと、自立心が促される。
  19. 10歳前後になれば、自分の部屋を持たせてもいい時期。
    10歳前後になれば、自分の部屋を持たせてもいい時期。
  20. 努力であれ我慢であろうと、目安があると継続しやすい。
    努力であれ我慢であろうと、目安があると継続しやすい。
  21. 子どものおねしょを叱るのは、意味がない。
    子どものおねしょを叱るのは、意味がない。
  22. 「もう1人の自分を見ているようだ」と驚くのは、子どもより親のほう。
    「もう1人の自分を見ているようだ」と驚くのは、子どもより親のほう。
  23. 卵1つで、子どもに自信をつけさせられる。
    卵1つで、子どもに自信をつけさせられる。
  24. 「まだ早すぎる」は、できるだけ言わないほうがいい。
    「まだ早すぎる」は、できるだけ言わないほうがいい。
  25. 「やってみると、思ったより○○だった」手応えの蓄積が、ゆくゆく子どもの財産になる。
    「やってみると、思ったより○○だった」手応えの蓄積が、ゆくゆく子どもの財産になる。
  26. 夫婦が協力し合っている姿に、子どもは人間としてのあり方を発見する。
    夫婦が協力し合っている姿に、子どもは人間としてのあり方を発見する。
  27. 父親と母親の違いは、あったほうがいい。<br>違いがあるからこそ、子どもは多くのことが学べる。
    父親と母親の違いは、あったほうがいい。
    違いがあるからこそ、子どもは多くのことが学べる。
  28. 子どもに選ばせた靴は、自然と丁寧に扱うようになる。
    子どもに選ばせた靴は、自然と丁寧に扱うようになる。
  29. 自己評価が低い子どもは、不良に育ちやすい。<br>自己評価が高い子どもは、健全に育ちやすい。
    自己評価が低い子どもは、不良に育ちやすい。
    自己評価が高い子どもは、健全に育ちやすい。
  30. 「先生」と呼ばれる親は、子育てに注意せよ。
    「先生」と呼ばれる親は、子育てに注意せよ。

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