執筆者:水口貴博

子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

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勉強は「知識」から教えるのではなく「楽しさ」から教える。

勉強は「知識」から教えるのではなく「楽しさ」から教える。 | 子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

子どもに勉強を教えるのは、知識からではありません。

子どもにいきなり理科の教科書を与えて「読みなさい」と言ってみましょう。

おそらく素直に読んでくれないでしょう。

理科の教科書を開いた。

「磁石にはN極とS極がある。N極とS極は引き付け合う。N極同士やS極同士は反発する」

「だから何?」と思ってしまい、興味が続きません。

知識から教えてしまうと、挫折する可能性が高くなります。

そもそも興味がないので、読みたい気持ちもわきません。

学校の勉強がつまらなく感じてしまうのは、ただ知識から教えてしまっているからです。

知識だけを与えても、無味乾燥です。

そこに「楽しさ」があるかどうかです。

勉強は、楽しさから教えるのがコツです。

楽しさから教えると「もっと知りたい」という気持ちになります。

自分から勉強しようという気になります。

たとえば、磁石の特徴を教えるには、まず磁石を買って子どもに触らせればいい。

すると、目に見えない力で引き付け合ったり反発し合ったりする不思議な力に、興味や好奇心を抱きます。

「何か目に見えない力を感じるぞ。不思議だ。面白いな。なぜこうなるのだろうか」

子どもが興味を持てば、自分から磁石について学ぼうとする姿勢へと変わります。

そういうときは、勉強したことも頭に入りやすいし、忘れにくくなります。

しかも、勉強して仕組みがわかればもっと面白くなります。

「もっともっと勉強したい!」という拍車がかかるようになります。

こうして勉強に好循環が生まれていきます。

国語の勉強、英語の勉強も、何でもそうです。

勉強は、まず楽しさから教えること。

楽しさは、まず「体感させること」が大切です。

自分から勉強したい気持ちになり、親に言われなくても自分から勉強するようになります。

子どもの「生きる力」を育てるしつけ方法(3)
  • 勉強は、楽しさから教える。
料理上手は、素材の味を引き出すのがうまい人。
子育て上手は、子どもの可能性を引き出すのがうまい人。

子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

  1. 子どもの健全な成長に欠かせない3つの要素。
    「健全な家庭環境」「栄養バランスの取れた食事」「親からの愛情」
  2. 無理やり伸ばそうとするのではない。
    自然に伸ばそうとする心がけが大切。
  3. 勉強は「知識」から教えるのではなく「楽しさ」から教える。
  4. 料理上手は、素材の味を引き出すのがうまい人。
    子育て上手は、子どもの可能性を引き出すのがうまい人。
  5. 最初は平凡なことを褒めるだけでいい。
    褒めているうちに伸びていく。
  6. 子どもは、自分ではなかなか自分の長所に気づけない。
    気づかせるのが親の仕事。
  7. 子どもの悩みに親が共感するか否かが「話してよかった」と「話さなければよかった」を分ける。
  8. 淡泊な質問に対しては、淡泊な返事しかできない。
  9. ぜひ、夕食のときに子どもへ質問したい、魔法の言葉。
  10. 「本当に気が利く親」というのは、あえて子どもの面倒を見すぎない。
  11. 幼少のころ、苦しんだり悩んだりした経験は、意外なところで役立つ。
  12. 遊び道具は、なくても成長できるが、あったほうがもっと成長できる。
  13. 思考力は「広く浅い体験」より「1つの深い体験」をするとき、養われる。
  14. 「これだけは誰にも負けない」という自信がほかへと波及し、生きる力につながる。
  15. 早起きするといいことがある実感をさせれば、自然と早起きが習慣になる。
  16. 1つの夢が、多くの要素を成長させる。
  17. 親の仕事は、子どもが失敗したときこそ、褒めること。
  18. 子どもの部屋を持つと、自立心が促される。
  19. 10歳前後になれば、自分の部屋を持たせてもいい時期。
  20. 努力であれ我慢であろうと、目安があると継続しやすい。
  21. 子どものおねしょを叱るのは、意味がない。
  22. 「もう1人の自分を見ているようだ」と驚くのは、子どもより親のほう。
  23. 卵1つで、子どもに自信をつけさせられる。
  24. 「まだ早すぎる」は、できるだけ言わないほうがいい。
  25. 「やってみると、思ったより○○だった」手応えの蓄積が、ゆくゆく子どもの財産になる。
  26. 夫婦が協力し合っている姿に、子どもは人間としてのあり方を発見する。
  27. 父親と母親の違いは、あったほうがいい。
    違いがあるからこそ、子どもは多くのことが学べる。
  28. 子どもに選ばせた靴は、自然と丁寧に扱うようになる。
  29. 自己評価が低い子どもは、不良に育ちやすい。
    自己評価が高い子どもは、健全に育ちやすい。
  30. 「先生」と呼ばれる親は、子育てに注意せよ。

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