子どもに考える力をつけさせるために、ぜひともおすすめの魔法の言葉があります。
これは効果があります。
効果がありすぎる言葉なので、この場を借りて、ぜひご紹介させてください。
今日の夕食のとき、食卓についた子どもに、次の言葉を投げかけてみましょう。
「今日は学校でどんな勉強したの?」という言葉です。
これはすごいです。
どのような効果があるのかというと、ポイントが3つあります。
まず、この質問「はい」や「いいえ」で答えられない言葉です。
たとえば「学校で友人とうまくやっているの?」という質問では「はい」や「いいえ」の2通りくらいしか答えられません。
そのため会話が長続きしにくい。
しかし「今日は学校でどんな勉強したの?」という問いかけなら「はい」や「いいえ」で答えられません。
具体的に話をせざるを得ない質問なので、会話が長く続きやすくなります。
1日の半分を学校に居続けていましたから、話のネタはたくさんあるはずです。
ぜひとも子どもの口から発言させてあげましょう。
話が長続きしやすくなり、夕食が明るくなります。
今日、昼間に学校で勉強したことを、夕方にもう一度話をさせることで、思い出す機会を作るきっかけにできます。
これは、いわば「復習」です。
昼間に学校で勉強したことを思い出すことで「想起力」を高めたり「記憶力」を高めたりする効果があります。
また、学校で勉強したことを話すというのは「インプット」ではなく「アウトプット」です。
自分で理解したつもりでも、話をするうちにうまく説明できない部分に気づき、不明点や弱点を見つけるきっかけにもなります。
余裕があれば、子どもが学校で勉強した会話の途中「たとえば」や「もっと教えてほしいな」と、問いかけてみましょう。
話を深く掘り下げる質問をすることで、会話も深くなります。
子どもに勉強したことを発表させることで、疑似的ではありますが「授業参観」の効果があります。
子どもが学校で居眠りをしたりぼうっとしたりするなら、子どもはうまく答えられないはずです。
逆に、子どもが先生の話をきちんと聞いていたなら、細かいところまで授業内容を説明できるはずです。
子どもが学校で学んだ話を聞くことで、疑似的に子どもがどのような姿勢で授業を受けているのかを確かめることができます。
このように、夕食の場で「今日は学校でどんな勉強したの?」という質問は、親子にとって重要な意味があります。
今日の夕食のときから、ぜひとも実行してみましょう。