執筆者:水口貴博

子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

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ぜひ、夕食のときに子どもへ質問したい、魔法の言葉。

ぜひ、夕食のときに子どもへ質問したい、魔法の言葉。 | 子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

子どもに考える力をつけさせるために、ぜひともおすすめの魔法の言葉があります。

これは効果があります。

効果がありすぎる言葉なので、この場を借りて、ぜひご紹介させてください。

今日の夕食のとき、食卓についた子どもに、次の言葉を投げかけてみましょう。

「今日は学校でどんな勉強したの?」という言葉です。

これはすごいです。

どのような効果があるのかというと、ポイントが3つあります。

  1. 会話が長続きする

まず、この質問「はい」や「いいえ」で答えられない言葉です。

たとえば「学校で友人とうまくやっているの?」という質問では「はい」や「いいえ」の2通りくらいしか答えられません。

そのため会話が長続きしにくい。

しかし「今日は学校でどんな勉強したの?」という問いかけなら「はい」や「いいえ」で答えられません。

具体的に話をせざるを得ない質問なので、会話が長く続きやすくなります。

1日の半分を学校に居続けていましたから、話のネタはたくさんあるはずです。

ぜひとも子どもの口から発言させてあげましょう。

話が長続きしやすくなり、夕食が明るくなります。

  1. 勉強の復習効果がある

今日、昼間に学校で勉強したことを、夕方にもう一度話をさせることで、思い出す機会を作るきっかけにできます。

これは、いわば「復習」です。

昼間に学校で勉強したことを思い出すことで「想起力」を高めたり「記憶力」を高めたりする効果があります。

また、学校で勉強したことを話すというのは「インプット」ではなく「アウトプット」です。

自分で理解したつもりでも、話をするうちにうまく説明できない部分に気づき、不明点や弱点を見つけるきっかけにもなります。

余裕があれば、子どもが学校で勉強した会話の途中「たとえば」や「もっと教えてほしいな」と、問いかけてみましょう。

話を深く掘り下げる質問をすることで、会話も深くなります。

  1. 授業参観の効果がある

子どもに勉強したことを発表させることで、疑似的ではありますが「授業参観」の効果があります。

子どもが学校で居眠りをしたりぼうっとしたりするなら、子どもはうまく答えられないはずです。

逆に、子どもが先生の話をきちんと聞いていたなら、細かいところまで授業内容を説明できるはずです。

子どもが学校で学んだ話を聞くことで、疑似的に子どもがどのような姿勢で授業を受けているのかを確かめることができます。

このように、夕食の場で「今日は学校でどんな勉強したの?」という質問は、親子にとって重要な意味があります。

今日の夕食のときから、ぜひとも実行してみましょう。

子どもの「生きる力」を育てるしつけ方法(9)
  • 夕食の場で子どもに「今日は学校でどんな勉強したの?」という質問を投げる。
「本当に気が利く親」というのは、あえて子どもの面倒を見すぎない。

子どもの「生きる力」を育てる30のしつけ方法

  1. 子どもの健全な成長に欠かせない3つの要素。
    「健全な家庭環境」「栄養バランスの取れた食事」「親からの愛情」
  2. 無理やり伸ばそうとするのではない。
    自然に伸ばそうとする心がけが大切。
  3. 勉強は「知識」から教えるのではなく「楽しさ」から教える。
  4. 料理上手は、素材の味を引き出すのがうまい人。
    子育て上手は、子どもの可能性を引き出すのがうまい人。
  5. 最初は平凡なことを褒めるだけでいい。
    褒めているうちに伸びていく。
  6. 子どもは、自分ではなかなか自分の長所に気づけない。
    気づかせるのが親の仕事。
  7. 子どもの悩みに親が共感するか否かが「話してよかった」と「話さなければよかった」を分ける。
  8. 淡泊な質問に対しては、淡泊な返事しかできない。
  9. ぜひ、夕食のときに子どもへ質問したい、魔法の言葉。
  10. 「本当に気が利く親」というのは、あえて子どもの面倒を見すぎない。
  11. 幼少のころ、苦しんだり悩んだりした経験は、意外なところで役立つ。
  12. 遊び道具は、なくても成長できるが、あったほうがもっと成長できる。
  13. 思考力は「広く浅い体験」より「1つの深い体験」をするとき、養われる。
  14. 「これだけは誰にも負けない」という自信がほかへと波及し、生きる力につながる。
  15. 早起きするといいことがある実感をさせれば、自然と早起きが習慣になる。
  16. 1つの夢が、多くの要素を成長させる。
  17. 親の仕事は、子どもが失敗したときこそ、褒めること。
  18. 子どもの部屋を持つと、自立心が促される。
  19. 10歳前後になれば、自分の部屋を持たせてもいい時期。
  20. 努力であれ我慢であろうと、目安があると継続しやすい。
  21. 子どものおねしょを叱るのは、意味がない。
  22. 「もう1人の自分を見ているようだ」と驚くのは、子どもより親のほう。
  23. 卵1つで、子どもに自信をつけさせられる。
  24. 「まだ早すぎる」は、できるだけ言わないほうがいい。
  25. 「やってみると、思ったより○○だった」手応えの蓄積が、ゆくゆく子どもの財産になる。
  26. 夫婦が協力し合っている姿に、子どもは人間としてのあり方を発見する。
  27. 父親と母親の違いは、あったほうがいい。
    違いがあるからこそ、子どもは多くのことが学べる。
  28. 子どもに選ばせた靴は、自然と丁寧に扱うようになる。
  29. 自己評価が低い子どもは、不良に育ちやすい。
    自己評価が高い子どもは、健全に育ちやすい。
  30. 「先生」と呼ばれる親は、子育てに注意せよ。

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