子どもが習得する言葉は、親の言葉を聞いて身につけます。
言葉も何も知らない状態で生まれてきた赤ちゃんは、まず身近にいる親の言葉を耳にして、真似をして身につけていきます。
私もそうです。
あなたもそうです。
私は気づいたときから、親からの言葉のシャワーを浴びて、言語を身につけてきました。
「気づいたとき」というほど、本当に生まれてすぐの状態からです。
今の私の言葉遣いは、私の両親にとてもそっくりになっています。
親からの言葉遣いほど、子どもの言葉遣いに影響を与えることはありません。
ドラマや漫画の世界で、しゃれた言葉遣いなどはありますが、基本は必ず親から受け継いだ言葉です。
親の口癖と言ってもいいでしょう。
親は子どもに言葉を教える以前に、まず親の言葉遣いをチェックしてみましょう。
言葉遣いと言っても、日本語そのものだけでなく、口癖も含めた言葉遣いです。
たとえば、次のような口癖になっていませんか。
「そんなことしなければよかったのに」
「あのころは楽しかったな」
「どうせできるわけがない」
「ダメだ。できない」
こんな言葉遣いは、要チェックです。
こうしたネガティブな言葉遣いでは、子どもの言葉もネガティブな言葉遣いになります。
言葉には、ポジティブなニュアンスが込められた言葉遣いと、ネガティブなニュアンスを含んだ言葉遣いがあります。
前向きな考え方が含まれている言葉遣いは、子どもの言葉遣いもポジティブになり、前向きな子どもに成長させていきます。
親がマイナス思考でネガティブな言葉遣いになっていると、子どもにも移ってしまい、ネガティブに考える子に育ってしまいます。
「言霊」という言葉があるように、言葉の影響は強大です。
まず親が、ポジティブな言葉遣いになることです。
嘘でもいいから、明るく前向きな言葉を使うことです。
子どもにも、ポジティブな言葉遣いが移っていくのです。