執筆者:水口貴博

子どもの才能を伸ばす30の習慣

30

「学ぶ楽しさ」から「生かす楽しさ」へスイッチを促す。

「学ぶ楽しさ」から「生かす楽しさ」へスイッチを促す。 | 子どもの才能を伸ばす30の習慣

勉強には、2つの楽しみがあります。

  • 学ぶ楽しさ
  • 生かす楽しさ

得意分野を勉強する場合、まず感じるのは学ぶ楽しみです。

歴史が得意な子は、生まれる前に起こった出来事を知ることで、視野が広がり、感動します。

サッカーが上手な子は、自分の手足のようにボールを操れるようになる上達に楽しみを感じます。

ピアノが得意な子は、技術が上達するにつれて美しいメロディーを弾けることに喜びます。

その分野が、勉強であろうと、スポーツであろうと、音楽であれ「まず学ぶことを楽しむ」という点は共通です。

しかし、そこで止まらせてはいけません。

得意分野があるだけでは、宝の持ち腐れです。

本当に大切なことは「生かす楽しさ」です。

自分の得意なことを誰かのために生かすことで、本当の喜びや幸せを感じることができます。

歴史が得意なことなら、親は生徒役を演じてみましょう。

「お父さんお母さんに、歴史の話を教えてよ」とお願いし、子どもを先生役にします。

先生になった子どもに、あれこれと説明を聞いた親は「そうか、なるほど。よくわかった。知らなかったよ」と驚きます。

本当は知っていることでも、わざと知らないふりをして大げさに驚くくらいでかまいません。

すると、子どもは自分の勉強したことが誰かの役に立ち、喜ばれる感動体験を得られるでしょう。

サッカーが得意な子なら、試合をして自分の技術がチームの勝利に貢献する機会を与えます。

ピアノが得意な子なら、小さな演奏会を開いてみます。

自分の得意なピアノで誰かを感動させ、喜ばれるという機会を作ります。

「自分の得意分野が、人のために生かされ喜ばれる」

そうした機会ができるように親が促します。

ここです。

得意なことを、得意なままで終わらせるのではない。

得意なことを、誰かのために役立たせるという「生かす楽しさ」に気づかせることが重要です。

生かすのに早すぎるということもありません。

自分の知っている範囲やできる範囲でもいいので、生かすことが重要です。

アウトプットをすることで、自分のインプットがより強化され、足りないインプットをもっとしたくなる気持ちが大きくなります。

子どもが生かす楽しみを実行し始めたら、いい傾向です。

子どもは「もっと喜ばれたい」と思い、勉強に拍車がかかります。

才能は一気に伸びていくのです。

子どもの才能を伸ばす習慣(30)
  • 得意なことを生かす楽しみを、子どもに教える。
まとめ

子どもの才能を伸ばす30の習慣

  1. 子どもの才能発揮は、マズローの5段階欲求説が鍵を握る。
  2. 愛情の注がれた子どもは、自然と才能を伸ばしていく。
  3. 子どもに約束を守りなさいという前に、親がきちんと約束を守る。
  4. 子どもに完璧を求めすぎない。
  5. 子どもの悪いところではなく、いいところを見る。
  6. 子どもの成長を喜ぶと、子どもの伸びはもっとよくなる。
  7. 子育て上手な親は演技がうまい。
    見ていないふりをしながら、しっかり見る。
  8. 社会のルール・マナー・常識などの勉強を、すべて学校任せにしない。
  9. 子どもの「やってみたい」という言動を、親はできるだけ支える。
  10. 夢中になって本を読むとき、その先に才能の可能性があるのかもしれない。
  11. 成功した親に育てられると、子どもも成功しやすくなる。
  12. 単に否定するしつけで終わらせない。
    代替案を与えながらしつける。
  13. 子どもの見方や感じ方を、最大限尊重する。
  14. 子どもの才能を伸ばすとき、親はエジソンの母を見習うべし!
  15. さまざまな経験を積むことは、自分の向き・不向きを知るきっかけになる。
  16. 心より技能を重視すると、才能は伸び悩む。
  17. 何事も「楽しさ」から教えることが肝心。
  18. 特定分野で、親より秀でた子どもに嫉妬しない。
  19. 子どもの「旺盛な好奇心」を、学校の勉強以上に重視する。
  20. 失敗は、成功の対義語ではなく同義語であると、子どもに教えてあげる。
  21. 「やりたいことをやる」という教育方針を貫く。
  22. 親がプラス発想だと、子どももプラス発想になる。
  23. 子どもが親を理解するのではなく、親が子どもを理解してあげないといけない。
  24. 私たちの元をたどれば、同じ親にたどり着く。
  25. 短所があるから、子どもは伸びる。
  26. わが子はわが子。
    他人の子と比べる必要はない。
  27. 才能に制限時間を設けないほうが、伸びやすくなる。
  28. 子どもは、親が思いもしない方向へ育っていくもの。
  29. 勉強ができない分野があってもいい。
    大切なことは「得意分野」があること。
  30. 「学ぶ楽しさ」から「生かす楽しさ」へスイッチを促す。

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