執筆者:水口貴博

「考える力」のある子どもに育てる30の方法

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なぜ、子どもははしゃぐのか。大切な初心を忘れていませんか。

なぜ、子どもははしゃぐのか。大切な初心を忘れていませんか。 | 「考える力」のある子どもに育てる30の方法

今、大人であるあなたは、生活の大半が知っていることで占めていることでしょう。

本を読んだり書いたりでき、言葉を自在に操ることができる。

見慣れた町の風景。

買い物の仕方、電車の乗り方、仕事の段取りなど、すでに理解している。

口にするのは、食べたことのある料理ばかり。

経験することのほとんどが、以前にも一度見たり聞いたりしたことばかりでしょう。

すべて完全とはいきませんが、世の中の概要をおおむね理解し、知っているばかりのはずです。

それが大人です。

だからこそ、落ち着きがあります。

大人が落ち着きのある理由は「豊富な経験量」です。

しかし、言い換えれば、感動が小さくなっていることでもあります。

見るもの聞くもの触るものなど、すべてに慣れ切ってしまっている。

そんな大人である親の目線から子どもを見ると、はしゃいでうるさい子どもたちが理解できなくなる場合があります。

大切な初心を忘れていませんか。

子どもはどうでしょうか。

まだ経験量が少ない時期です。

子どもはなぜ、はしゃぐのか。

見たり聞いたりするものなど、すべてが初体験ばかりだからです。

「はしゃぐ」というのは、言い方を変えれば「感動する」ということです。

見るもの聞くもの経験するものが初めてなら、自然とわくわくします。

初めてのことばかりに心が揺れ動き、感動しています。

大きな感動で、大笑いしたり走り回ったりして、落ち着いていられない。

驚きを体中で表現している姿です。

あなたもはるか昔、子どもだったころを思い出しましょう。

何もかも初めて経験していることばかりだったころは、いつもはしゃいでいたことでしょう。

幼稚園くらいだったころ、道端に咲いていた花に興味を持っていた時期があったはずです。

今となっては、単に「花だ」で終わっていますが、子どもだったころは「何だろう。きれいだ」と興味津々だったはずです。

花を触ったり、においを嗅いだりしたことでしょう。

初めて見る町の風景。

慣れない買い物の仕方。

どうすればいいのかわからない電車の乗り方。

初めて口にする料理ばかり。

あらゆることが新鮮だった時期です。

感動するときには、落ち着いていられません。

つい、はしゃいでしまいます。

「知っていることばかりの大人」と「知らないことばかりの子ども」

親は、このギャップを理解しておく必要があります。

「知る・知らない」の違いだけかと思っていると、幅が広がります。

「知る・知らない」の違いだけで「落ち着き」と「はしゃぐ」という態度まで、180度変わります。

子どもは初体験が多くて感動が大きいから、はしゃいでいます。

そんな子どもの目線で、今からもう一度、あなたのお子さんを見てあげましょう。

優しい気持ちになれることでしょう。

はしゃぎ回る子どもを、単にうるさいなあと思うのではなく、感動している子どもの気持ちを理解してあげます。

当たり前の話になりすぎましたか。

当たり前とはわかっていますが、大人になるにつれて、つい忘れがちな初心です。

あえて、ここで再認識としてご紹介させていただきました。

いま一度、子育てをするにあたり、初心に返る意味でも、ここでお話ししたかったのです。

「考える力」のある子どもに育てる方法(19)
  • 子どものはしゃぐ気持ちを、理解する。
「うるさい」と言うだけでは、子どもの教育にはなっていない。

「考える力」のある子どもに育てる30の方法

  1. すべての子どもは勉強したい気持ちがある。
  2. 「今知らなくてもいい」という言葉を、禁句にする。
  3. デパートほど、子どもに社会経験させる場所はない。
  4. 食品売り場は、あらゆる人が元気になれる場所。
  5. お使いとはいえ、いい勉強です。
    子どもの想像力を鍛える、いい機会になる。
  6. 大人と子どもとでは、見える景色が全然違う。
  7. 面倒見の悪い親のほうが、子どもはすくすく育つ?
  8. もたもたする時間は無駄ではない。
    手足の運動神経のトレーニングになっている。
  9. 子どもが理解できないニュース番組は、親がわかりやすく説明する。
  10. 生き物を飼うと、子どもの感情が豊かになる。
  11. 子どもから、赤ちゃんができる理由を質問されたときの答え方。
  12. 重大ニュースは、危険を予知する機会に変えろ!
  13. 朝食のバイキングで、家族全体が引き締まる。
  14. 普段は軽い調子でもいいが、しつけのときだけは厳しくなること。
  15. 親が真面目な表情で語りかけると、子どもも真面目に考える性格になる。
  16. 「物は大事に扱いなさい」という親。
    壊れにくい物を与えられる子。
    ここに重大な矛盾がある。
  17. 本当は、泣かない子より、泣ける子のほうが強い。
  18. 「黙って言うことを聞きなさい」より「黙ってないで、言いたいことを言いなさい」
  19. なぜ、子どもははしゃぐのか。
    大切な初心を忘れていませんか。
  20. 「うるさい」と言うだけでは、子どもの教育にはなっていない。
  21. 気分に流されず、子どものしつけに「一貫性」を持たせる。
  22. 一貫性を保てないときは、理由をつけてつじつまを合わせる。
  23. 信用される人間に育てる2つのポイント。
    「約束を守ること」と「嘘をつかないこと」。
  24. 「いい質問だね」という言葉は、質問を褒めると同時に、質問者も褒めている。
  25. 「どこがわからないの?」と尋ねれば、問題の突破口は見いだせる。
  26. 歩くペースを2分の1にすれば、発見は2倍に増える。
  27. 昆虫たちとの触れ合いは、生と死について考えさせられる機会になる。
  28. 物やサービスがあふれる都会がいいとは限らない。
    田舎には、都会にはない昆虫や大自然に囲まれる環境がある。
  29. 日記をつけると、なぜか子どものテストの結果がよくなる理由。
  30. 過去にあった出来事を思い出すことで、子どもは落ち着いた性格になる。

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