執筆者:水口貴博

「考える力」のある子どもに育てる30の方法

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物やサービスがあふれる都会がいいとは限らない。田舎には、都会にはない昆虫や大自然に囲まれる環境がある。

物やサービスがあふれる都会がいいとは限らない。田舎には、都会にはない昆虫や大自然に囲まれる環境がある。 | 「考える力」のある子どもに育てる30の方法

都会と田舎。

子育てには、どちらの環境がいいと思いますか。

一般的に考えると、田舎より都会のほうが物やサービスにあふれているので、子育てに有利に働くと考えることでしょう。

物やサービスがそろっていれば子育てもしやすく、質のよい教育が受けさせられると思います。

しかし、必ずしもそうとは限りません。

たしかに都会には多くのサービスが集まり、都会なりのいいところがありますが、田舎にも田舎なりのいいところがあります。

すなわち「昆虫と自然との触れ合い」です。

それが、田舎だからこそ得られる貴重な経験です。

何もない田舎とはいえ、実は数多く存在していることがあります。

育ちなら、田舎だからこそ得られる経験をたくさん子どもたちに触れさせてあげましょう。

私は子どもたちには、できるだけ昆虫たちと触れ合うよう勧めています。

たくさんの昆虫たちと触れ合うことで、生と死を実感してもらいたいからです。

生き物は動きます。

生きるために食べますし、怒り、悲しさ、恐怖を見せます。

人のように、おしっこもしますし、ふんもします。

そうした一生懸命に生きる様子を見て、子どもたちはコンクリートの冷たいビルにはない、温かさを感じるようになるはずです。

生きるものは最後には必ず死を迎える。

人とは違い、昆虫の寿命は大変短いです。

多くの昆虫たちの死を目の当たりにすることで、言葉だけでは伝わらない貴重な経験ができるに違いありません。

昆虫だけではありません。

植物も同じです。

昆虫とは違い、喜怒哀楽はありませんが、植物も生きていることに変わりありません。

水を吸って、太陽の光を浴びて、次の世代のためにタネを残します。

最後は枯れます。

これは、人も昆虫も植物も同じ生き物としての営みです。

物やサービスが乏しい田舎でも、その代わり多くの植物と昆虫があるではありませんか!

物やサービスがあふれているか。

昆虫や自然にあふれているか。

たったそれだけの違いです。

どちらの環境でも、生かし方しだいです。

昆虫や植物など、多くの「生」に触れることで、教科書だけでは学べない貴重な経験ができるに違いありません。

田舎育ちであることを恥じる必要はありません。

堂々と子どもを育ててあげましょう。

「考える力」のある子どもに育てる方法(28)
  • 田舎育ちを、喜ぶ。
日記をつけると、なぜか子どものテストの結果がよくなる理由。

「考える力」のある子どもに育てる30の方法

  1. すべての子どもは勉強したい気持ちがある。
  2. 「今知らなくてもいい」という言葉を、禁句にする。
  3. デパートほど、子どもに社会経験させる場所はない。
  4. 食品売り場は、あらゆる人が元気になれる場所。
  5. お使いとはいえ、いい勉強です。
    子どもの想像力を鍛える、いい機会になる。
  6. 大人と子どもとでは、見える景色が全然違う。
  7. 面倒見の悪い親のほうが、子どもはすくすく育つ?
  8. もたもたする時間は無駄ではない。
    手足の運動神経のトレーニングになっている。
  9. 子どもが理解できないニュース番組は、親がわかりやすく説明する。
  10. 生き物を飼うと、子どもの感情が豊かになる。
  11. 子どもから、赤ちゃんができる理由を質問されたときの答え方。
  12. 重大ニュースは、危険を予知する機会に変えろ!
  13. 朝食のバイキングで、家族全体が引き締まる。
  14. 普段は軽い調子でもいいが、しつけのときだけは厳しくなること。
  15. 親が真面目な表情で語りかけると、子どもも真面目に考える性格になる。
  16. 「物は大事に扱いなさい」という親。
    壊れにくい物を与えられる子。
    ここに重大な矛盾がある。
  17. 本当は、泣かない子より、泣ける子のほうが強い。
  18. 「黙って言うことを聞きなさい」より「黙ってないで、言いたいことを言いなさい」
  19. なぜ、子どもははしゃぐのか。
    大切な初心を忘れていませんか。
  20. 「うるさい」と言うだけでは、子どもの教育にはなっていない。
  21. 気分に流されず、子どものしつけに「一貫性」を持たせる。
  22. 一貫性を保てないときは、理由をつけてつじつまを合わせる。
  23. 信用される人間に育てる2つのポイント。
    「約束を守ること」と「嘘をつかないこと」。
  24. 「いい質問だね」という言葉は、質問を褒めると同時に、質問者も褒めている。
  25. 「どこがわからないの?」と尋ねれば、問題の突破口は見いだせる。
  26. 歩くペースを2分の1にすれば、発見は2倍に増える。
  27. 昆虫たちとの触れ合いは、生と死について考えさせられる機会になる。
  28. 物やサービスがあふれる都会がいいとは限らない。
    田舎には、都会にはない昆虫や大自然に囲まれる環境がある。
  29. 日記をつけると、なぜか子どものテストの結果がよくなる理由。
  30. 過去にあった出来事を思い出すことで、子どもは落ち着いた性格になる。

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