執筆者:水口貴博

「考える力」のある子どもに育てる30の方法

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食品売り場は、あらゆる人が元気になれる場所。

食品売り場は、あらゆる人が元気になれる場所。 | 「考える力」のある子どもに育てる30の方法

あまり大きな声では言えませんが、私はいつも会社の帰りに、わざと食品売り場を通って帰っています。

食品売り場が大好きです。

「夕食を買って帰るため」というのは、表向きの理由です。

本当の理由は、元気が出るからです。

食品売り場は、すごい場所だと思いませんか。

食べるものばかりが置いてあります。

魚・野菜・パン・お総菜・お菓子・飲み物・アイスクリームなど、あらゆる食品がそろっています。

どこを見ても、食べるものばかりです。

「おいしそうだな」と思い、自然とにやにやしてきます。

売り場によっては試食コーナーがあり、試食をさせてもらえるところもあります。

私は仕事帰りに限らず、落ち込んでいるときも、食品売り場にいきます。

自然と元気が出てくるからです。

癖というか、習慣というか、自然と体が食品売り場へ向かいます。

一歩間違えれば、かなり危ない人です。

実際、これまで何度か助けられているのも事実です。

落ち込んで元気がないときにおいしい物を食べれば、ある程度回復します。

食べるまではいかないまでも、見ているだけで元気が出ます。

何しろ180度、食、食、食です。

おいしい物を短時間で見られる場所と言えば、世の中、食品売り場しかありません。

色鮮やかな食品を見ているだけで食欲を刺激され、そのうち元気が出てきます。

だから私は仕事帰りで疲れたとき、夕食を買うついでに元気を出すため、食品売り場に行っています。

笑うなら笑ってください。

単純な方法ですが、これは元気が出ます。

そんなある日、ふと気づいたことがあります。

「これは自分だけではないのでは?」という疑問です。

食欲は人間の3大欲の1つです。

すべての人に食欲がありますから、誰でも食品売り場に来れば、自分に限らず誰でも自然と元気が出るはずです。

今度、食品売り場に行く機会があれば、チェックしてみましょう。

歩いている人は、みんな、明るい表情になっているはずです。

私に限らず、あなたも同じではないでしょうか。

さて、ここがポイントです。

もし、あなたのお子さんが、学校やテストの成績など落ち込んでいるときは、慰め方が難しいところです。

そんなときこそ、食品売り場に連れて行ってあげましょう。

連れて行くだけで、OKです。

「お買い物のお手伝いをしてほしい」という表向きの理由をつけて、一緒にお買い物です。

「慰める」のは難しいですが「一緒にお買い物に行こう」と誘うくらいなら、すぐできることでしょう。

子どもは食べるものばかりを見ているうちに、次第に元気を取り戻してきます。

広い食品売り場を歩いていると、いい気分転換になるに違いありません。

もしかしたら親が慰めるより、はるかに効果があるかもしれません。

実は私も浪人時代、母と一緒に買い物につれられ、何度か元気づけられたことがあります。

笑える話ではありますが、確実に効果があります。

まさに食品売り場は、あらゆる人を元気にさせる場所なのです。

「考える力」のある子どもに育てる方法(4)
  • 子どもが落ち込んでいるときは、食品売り場に連れて行く。
お使いとはいえ、いい勉強です。
子どもの想像力を鍛える、いい機会になる。

「考える力」のある子どもに育てる30の方法

  1. すべての子どもは勉強したい気持ちがある。
  2. 「今知らなくてもいい」という言葉を、禁句にする。
  3. デパートほど、子どもに社会経験させる場所はない。
  4. 食品売り場は、あらゆる人が元気になれる場所。
  5. お使いとはいえ、いい勉強です。
    子どもの想像力を鍛える、いい機会になる。
  6. 大人と子どもとでは、見える景色が全然違う。
  7. 面倒見の悪い親のほうが、子どもはすくすく育つ?
  8. もたもたする時間は無駄ではない。
    手足の運動神経のトレーニングになっている。
  9. 子どもが理解できないニュース番組は、親がわかりやすく説明する。
  10. 生き物を飼うと、子どもの感情が豊かになる。
  11. 子どもから、赤ちゃんができる理由を質問されたときの答え方。
  12. 重大ニュースは、危険を予知する機会に変えろ!
  13. 朝食のバイキングで、家族全体が引き締まる。
  14. 普段は軽い調子でもいいが、しつけのときだけは厳しくなること。
  15. 親が真面目な表情で語りかけると、子どもも真面目に考える性格になる。
  16. 「物は大事に扱いなさい」という親。
    壊れにくい物を与えられる子。
    ここに重大な矛盾がある。
  17. 本当は、泣かない子より、泣ける子のほうが強い。
  18. 「黙って言うことを聞きなさい」より「黙ってないで、言いたいことを言いなさい」
  19. なぜ、子どもははしゃぐのか。
    大切な初心を忘れていませんか。
  20. 「うるさい」と言うだけでは、子どもの教育にはなっていない。
  21. 気分に流されず、子どものしつけに「一貫性」を持たせる。
  22. 一貫性を保てないときは、理由をつけてつじつまを合わせる。
  23. 信用される人間に育てる2つのポイント。
    「約束を守ること」と「嘘をつかないこと」。
  24. 「いい質問だね」という言葉は、質問を褒めると同時に、質問者も褒めている。
  25. 「どこがわからないの?」と尋ねれば、問題の突破口は見いだせる。
  26. 歩くペースを2分の1にすれば、発見は2倍に増える。
  27. 昆虫たちとの触れ合いは、生と死について考えさせられる機会になる。
  28. 物やサービスがあふれる都会がいいとは限らない。
    田舎には、都会にはない昆虫や大自然に囲まれる環境がある。
  29. 日記をつけると、なぜか子どものテストの結果がよくなる理由。
  30. 過去にあった出来事を思い出すことで、子どもは落ち着いた性格になる。

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