大人から見れば、子どものあらゆることがもたもたしているように感じます。
着替えるときも時間がかかる。
靴を履くのに時間がかかる。
靴下を履くのにも、やけに時間がかかります。
それは完全に大人からの目線です。
長く生きている大人からすれば、手足が器用で当然です。
靴下はすぐはくことができ、着替えもあっという間にでき、靴ひももすぐ結べます。
しかし、子どもはどうでしょうか。
子どもは、手足をまだ十分操れるわけではありません。
運動神経が十分に発達していないからです。
時間は余分にかかって当然です。
そこで見方を変えてみましょう。
もたもたしている時間ではなく、トレーニングの時間なのだと。
これから手足を自由に操れるように運動神経のトレーニングをしている最中です。
子どもにとって、もたもたしているつもりはまったくありません。
むしろ頑張っている証拠です。
ゆっくり時間をかけるからこそ、質のいいトレーニングができます。
親の都合で「早くしなさい」とせかすより、時間をかけたほうが子どものためになります。
運動神経の発達には時間がかかりますから、そこは大人が長期で見てあげるようにしましょう。
子どもが運動神経のトレーニングをしているところを邪魔せず、ゆっくり見守れる親になりましょう。
自分のペースでゆっくり指を動かすことで、次第に手先が器用になります。