執筆者:水口貴博

「考える力」のある子どもに育てる30の方法

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一貫性を保てないときは、理由をつけてつじつまを合わせる。

一貫性を保てないときは、理由をつけてつじつまを合わせる。 | 「考える力」のある子どもに育てる30の方法

子どもにしつけるときの基本は「一貫性」ですが、やむなく、一貫性を保てないことがあります。

そもそも一貫性を保てない状況です。

なぜこういうことが起こるのかというと、時や場所に応じて、そのときの対応も変わってくるからです。

一貫性が大事とわかっていても、矛盾したことを言わざるを得ない場面に出くわします。

たとえば「喧嘩をしたらすぐ謝りましょう」というしつけがあります。

喧嘩をすれば、すぐ謝るのはいいことですね。

しかし、本当に「すぐ」かどうかは、時や場所など状況によります。

相手の状況によって、しばらく様子を見ることも必要です。

そういうとき、親は「今、謝るのはやめなさい」といいます。

親としては時と状況に応じて言ったつもりですが、子どもは混乱します。

「すぐ謝る」というしつけと「今は謝ってはいけない」矛盾がぶつかるからです。

しつけとはいえ、なかなか難しいですね。

こういうときは「理由」をつければいい。

「こういう理由だから、後にしましょう」

理由をつけることで、子どもは「なるほど」と思います。

理由を言うことで、矛盾しているような親の発言に一貫性を保てます。

「~だから、こうしましょうね」という理由があれば、子どもは一貫性がない親のしつけも理解するようになります。

この理由が大切です。

なぜ今はいけないのか、してはいけないのか理由を聞くことで、一貫性がないような対応のつじつまを合わせることができます。

状況によって、最もよい対応が変化することを教えます。

理由とは、対応の判断基準です。

親が指導した理由を手がかりに、子どもも自分で判断できるようになり、状況に応じて行動できるようになります。

しつけの一貫性を保つのが難しい場面がありますが、必ず理由をつけるようにしましょう。

理由をつけてしつけるほど、子どもは「臨機応変」を学べるようになります。

「考える力」のある子どもに育てる方法(22)
  • 状況に応じて対応が変わるときは、必ず理由を付けて、説明する。
信用される人間に育てる2つのポイント。
「約束を守ること」と「嘘をつかないこと」。

「考える力」のある子どもに育てる30の方法

「考える力」のある子どもに育てる30の方法
  1. すべての子どもは勉強したい気持ちがある。
    すべての子どもは勉強したい気持ちがある。
  2. 「今知らなくてもいい」という言葉を、禁句にする。
    「今知らなくてもいい」という言葉を、禁句にする。
  3. デパートほど、子どもに社会経験させる場所はない。
    デパートほど、子どもに社会経験させる場所はない。
  4. 食品売り場は、あらゆる人が元気になれる場所。
    食品売り場は、あらゆる人が元気になれる場所。
  5. お使いとはいえ、いい勉強です。<br>子どもの想像力を鍛える、いい機会になる。
    お使いとはいえ、いい勉強です。
    子どもの想像力を鍛える、いい機会になる。
  6. 大人と子どもとでは、見える景色が全然違う。
    大人と子どもとでは、見える景色が全然違う。
  7. 面倒見の悪い親のほうが、子どもはすくすく育つ?
    面倒見の悪い親のほうが、子どもはすくすく育つ?
  8. もたもたする時間は無駄ではない。<br>手足の運動神経のトレーニングになっている。
    もたもたする時間は無駄ではない。
    手足の運動神経のトレーニングになっている。
  9. 子どもが理解できないニュース番組は、親がわかりやすく説明する。
    子どもが理解できないニュース番組は、親がわかりやすく説明する。
  10. 生き物を飼うと、子どもの感情が豊かになる。
    生き物を飼うと、子どもの感情が豊かになる。
  11. 子どもから、赤ちゃんができる理由を質問されたときの答え方。
    子どもから、赤ちゃんができる理由を質問されたときの答え方。
  12. 重大ニュースは、危険を予知する機会に変えろ!
    重大ニュースは、危険を予知する機会に変えろ!
  13. 朝食のバイキングで、家族全体が引き締まる。
    朝食のバイキングで、家族全体が引き締まる。
  14. 普段は軽い調子でもいいが、しつけのときだけは厳しくなること。
    普段は軽い調子でもいいが、しつけのときだけは厳しくなること。
  15. 親が真面目な表情で語りかけると、子どもも真面目に考える性格になる。
    親が真面目な表情で語りかけると、子どもも真面目に考える性格になる。
  16. 「物は大事に扱いなさい」という親。<br>壊れにくい物を与えられる子。<br>ここに重大な矛盾がある。
    「物は大事に扱いなさい」という親。
    壊れにくい物を与えられる子。
    ここに重大な矛盾がある。
  17. 本当は、泣かない子より、泣ける子のほうが強い。
    本当は、泣かない子より、泣ける子のほうが強い。
  18. 「黙って言うことを聞きなさい」より「黙ってないで、言いたいことを言いなさい」
    「黙って言うことを聞きなさい」より「黙ってないで、言いたいことを言いなさい」
  19. なぜ、子どもははしゃぐのか。<br>大切な初心を忘れていませんか。
    なぜ、子どもははしゃぐのか。
    大切な初心を忘れていませんか。
  20. 「うるさい」と言うだけでは、子どもの教育にはなっていない。
    「うるさい」と言うだけでは、子どもの教育にはなっていない。
  21. 気分に流されず、子どものしつけに「一貫性」を持たせる。
    気分に流されず、子どものしつけに「一貫性」を持たせる。
  22. 一貫性を保てないときは、理由をつけてつじつまを合わせる。
    一貫性を保てないときは、理由をつけてつじつまを合わせる。
  23. 信用される人間に育てる2つのポイント。<br>「約束を守ること」と「嘘をつかないこと」。
    信用される人間に育てる2つのポイント。
    「約束を守ること」と「嘘をつかないこと」。
  24. 「いい質問だね」という言葉は、質問を褒めると同時に、質問者も褒めている。
    「いい質問だね」という言葉は、質問を褒めると同時に、質問者も褒めている。
  25. 「どこがわからないの?」と尋ねれば、問題の突破口は見いだせる。
    「どこがわからないの?」と尋ねれば、問題の突破口は見いだせる。
  26. 歩くペースを2分の1にすれば、発見は2倍に増える。
    歩くペースを2分の1にすれば、発見は2倍に増える。
  27. 昆虫たちとの触れ合いは、生と死について考えさせられる機会になる。
    昆虫たちとの触れ合いは、生と死について考えさせられる機会になる。
  28. 物やサービスがあふれる都会がいいとは限らない。<br>田舎には、都会にはない昆虫や大自然に囲まれる環境がある。
    物やサービスがあふれる都会がいいとは限らない。
    田舎には、都会にはない昆虫や大自然に囲まれる環境がある。
  29. 日記をつけると、なぜか子どものテストの結果がよくなる理由。
    日記をつけると、なぜか子どものテストの結果がよくなる理由。
  30. 過去にあった出来事を思い出すことで、子どもは落ち着いた性格になる。
    過去にあった出来事を思い出すことで、子どもは落ち着いた性格になる。

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