執筆者:水口貴博

「考える力」のある子どもに育てる30の方法

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すべての子どもは勉強したい気持ちがある。

すべての子どもは勉強したい気持ちがある。 | 「考える力」のある子どもに育てる30の方法

初めに最も知っていただきたいことがあります。

多くの人が誤解していることです。

「みんな、勉強が嫌いだ」という誤解です。

勉強なんて、ほとんどの人が嫌いだと思いますが、そうではない。

机に向かって詰め込み型の勉強を想像しがちです。

子どもが勉強したくないのは、嘘です。

すべての子どもたちは「勉強がしたい!」という熱い気持ちがあります。

もし子どもが「勉強したくない」と言うなら、子どもの勉強への姿勢を邪魔しようとする親がいるだけです。

本来、子どもは勉強がしたくてたまらない。

その証拠があります。

たとえば、あなたのお子さんは、こんなことを言いませんか。

「これなに?」

「その黒い箱は何?」

「あの空に浮かんでいるものは何?」

さまざまなことに興味を持って、親に尋ねますね。

自分から「これ何?」と聞いてきたことは、言い換えれば「これについて勉強がしたい」と言っているのと同じです。

自発的に勉強しよう、勉強したい気になっている、なによりの証拠です。

しかし、問題なのはその後です。

子どもが「これなに」と言ってきたとき、親の対応は2種類にわかれます。

  1. 「子どもは気にしなくていい」などと言って、質問をごまかす親
  1. 「これはね」と言って、質問を丁寧に応える親

ここで、子どもの考える力が変わります。

この2種類の対応によって、子どもの行く末がまったく異なります。

「子どもはそんなこと気にしなくていい」というのは、子どもに「勉強するな」と言っているのと同じです。

親が「そんなこと気にするな」と言うと、子どもは「勉強はしなくていい。勉強は悪いことなのか」と思い、勉強しなくなります。

勉強しようとする子どもの気持ちに、泥を塗っています。

一方、子どもの何気ない質問に丁寧に答える親の対応は、子どもが考える力を伸ばしています。

子どもが興味を持っていることですから、親からの説明に対しても吸収が早い。

わかるようになると、子どもはもっと勉強が面白く感じるようになる。

自分から進んで勉強するようになります。

こういう親に育てられると、子どもはすくすく育ちます。

子どもの考える力を左右するのは、子どもではなく、実は親なのです。

「考える力」のある子どもに育てる方法(1)
  • 子どもの質問に、応える。
「今知らなくてもいい」という言葉を、禁句にする。

「考える力」のある子どもに育てる30の方法

「考える力」のある子どもに育てる30の方法
  1. すべての子どもは勉強したい気持ちがある。
    すべての子どもは勉強したい気持ちがある。
  2. 「今知らなくてもいい」という言葉を、禁句にする。
    「今知らなくてもいい」という言葉を、禁句にする。
  3. デパートほど、子どもに社会経験させる場所はない。
    デパートほど、子どもに社会経験させる場所はない。
  4. 食品売り場は、あらゆる人が元気になれる場所。
    食品売り場は、あらゆる人が元気になれる場所。
  5. お使いとはいえ、いい勉強です。<br>子どもの想像力を鍛える、いい機会になる。
    お使いとはいえ、いい勉強です。
    子どもの想像力を鍛える、いい機会になる。
  6. 大人と子どもとでは、見える景色が全然違う。
    大人と子どもとでは、見える景色が全然違う。
  7. 面倒見の悪い親のほうが、子どもはすくすく育つ?
    面倒見の悪い親のほうが、子どもはすくすく育つ?
  8. もたもたする時間は無駄ではない。<br>手足の運動神経のトレーニングになっている。
    もたもたする時間は無駄ではない。
    手足の運動神経のトレーニングになっている。
  9. 子どもが理解できないニュース番組は、親がわかりやすく説明する。
    子どもが理解できないニュース番組は、親がわかりやすく説明する。
  10. 生き物を飼うと、子どもの感情が豊かになる。
    生き物を飼うと、子どもの感情が豊かになる。
  11. 子どもから、赤ちゃんができる理由を質問されたときの答え方。
    子どもから、赤ちゃんができる理由を質問されたときの答え方。
  12. 重大ニュースは、危険を予知する機会に変えろ!
    重大ニュースは、危険を予知する機会に変えろ!
  13. 朝食のバイキングで、家族全体が引き締まる。
    朝食のバイキングで、家族全体が引き締まる。
  14. 普段は軽い調子でもいいが、しつけのときだけは厳しくなること。
    普段は軽い調子でもいいが、しつけのときだけは厳しくなること。
  15. 親が真面目な表情で語りかけると、子どもも真面目に考える性格になる。
    親が真面目な表情で語りかけると、子どもも真面目に考える性格になる。
  16. 「物は大事に扱いなさい」という親。<br>壊れにくい物を与えられる子。<br>ここに重大な矛盾がある。
    「物は大事に扱いなさい」という親。
    壊れにくい物を与えられる子。
    ここに重大な矛盾がある。
  17. 本当は、泣かない子より、泣ける子のほうが強い。
    本当は、泣かない子より、泣ける子のほうが強い。
  18. 「黙って言うことを聞きなさい」より「黙ってないで、言いたいことを言いなさい」
    「黙って言うことを聞きなさい」より「黙ってないで、言いたいことを言いなさい」
  19. なぜ、子どもははしゃぐのか。<br>大切な初心を忘れていませんか。
    なぜ、子どもははしゃぐのか。
    大切な初心を忘れていませんか。
  20. 「うるさい」と言うだけでは、子どもの教育にはなっていない。
    「うるさい」と言うだけでは、子どもの教育にはなっていない。
  21. 気分に流されず、子どものしつけに「一貫性」を持たせる。
    気分に流されず、子どものしつけに「一貫性」を持たせる。
  22. 一貫性を保てないときは、理由をつけてつじつまを合わせる。
    一貫性を保てないときは、理由をつけてつじつまを合わせる。
  23. 信用される人間に育てる2つのポイント。<br>「約束を守ること」と「嘘をつかないこと」。
    信用される人間に育てる2つのポイント。
    「約束を守ること」と「嘘をつかないこと」。
  24. 「いい質問だね」という言葉は、質問を褒めると同時に、質問者も褒めている。
    「いい質問だね」という言葉は、質問を褒めると同時に、質問者も褒めている。
  25. 「どこがわからないの?」と尋ねれば、問題の突破口は見いだせる。
    「どこがわからないの?」と尋ねれば、問題の突破口は見いだせる。
  26. 歩くペースを2分の1にすれば、発見は2倍に増える。
    歩くペースを2分の1にすれば、発見は2倍に増える。
  27. 昆虫たちとの触れ合いは、生と死について考えさせられる機会になる。
    昆虫たちとの触れ合いは、生と死について考えさせられる機会になる。
  28. 物やサービスがあふれる都会がいいとは限らない。<br>田舎には、都会にはない昆虫や大自然に囲まれる環境がある。
    物やサービスがあふれる都会がいいとは限らない。
    田舎には、都会にはない昆虫や大自然に囲まれる環境がある。
  29. 日記をつけると、なぜか子どものテストの結果がよくなる理由。
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  30. 過去にあった出来事を思い出すことで、子どもは落ち着いた性格になる。
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