しつけがうまい親は、優しい表情と厳しい表情の2面性を持っています。
優しい表情は、日常生活や普段の会話のときに見られる顔です。
優しい表情だからこそ話しかけやすく、会話も弾みやすくなります。
一方、厳しい表情は、しつけのときに見られます。
真面目な表情から真剣さが伝わってきます。
表情は、言葉に重みを与える効果を果たしています。
ときどき、子どもだから軽い調子で子どもをしつける親がいます。
もちろん単なる日常会話なら軽い調子でいいですが、子どもをしつけるときまで軽い調子ならどうでしょうか。
にたにたしていると、本気さが伝わりにくくなります。
言葉の説得力も小さくなり、親の言葉を軽く受け止めてしまう。
しつけのつもりで言っていることが、冗談に聞こえてしまいます。
そういう緩い親だと、子どもからなめられてしまい、きちんと言うことを聞かなくなります。
あなたはいかがでしょうか。
子どもにしつけようとするときの親としての態度やしぐさを振り返ってみましょう。
にたにた笑いながらではありませんか。
だらだらした言い方になっていませんか。
腰が曲がっていませんか。
きちんとしつけをしようとするなら、そのときくらいは厳しい表情が必要です。
親の言っていることが本気かどうかは、親の表情や声で感じ取ります。
笑わない。
背筋を伸ばす。
少し声を低くする。
低い声で語りかける。
熱意を持って本気で語りかける。
ポイントは「怖い表情」ではなく「真面目な表情」で語りかけることです。
そういう親の真面目な表情やしぐさから、子どもは「これは本気だ。本当に大切なことなんだな」と伝わってきます。
普段はだらだらで軽い調子でもいいですが、きちんとしつけるときだけは、厳しくなることです。
このメリハリをつけることが大切なのです。