教室には時計があります。
そしてそれは、教室の正面の壁に掲げられていることが多い。
「今、何時だろう」
そう思って、時計に目を向けることがあるでしょう。
習い事の授業中、あなたは何回、時計を見ているでしょうか。
もちろん時間を確認するのは悪いことではありません。
時間が気になるのは自然なこと。
自然と視界に入ったとき、反射的に見てしまうこともあるでしょう。
しかし、時間の確認が頻繁になるようであれば要注意です。
5回も10回も時計に目を向けてしまうようであれば、そのたびに集中力が低下します。
たとえちらっと見るだけでも、集中力はそがれます。
「○○時○○分か」と思った瞬間、頭の中では芋づる式にいろいろなことが浮かびます。
「習い事が終わったら何しようか」
「晩ご飯は何にしようか」
「自宅に帰ったら何をしようか」
授業と無関係な思考に気を取られてしまうのです。
スマホであれば、ロッカーやカバンの中にしまって、物理的に遮断できます。
しかし、教室の時計はそうもいきません。
しかも多くの場合、生徒の目に付きやすい位置に設置されています。
ここで大切になるのは「時計を見ない努力」です。
時計は、集中力を奪う静かな敵です。
教室に時計があっても、必要なときを除き、できるだけ視線を向けないよう意識しましょう。
見るべきは、目の前の授業です。
時間が気になっても、授業中はできるだけ見ないように心がけ、目の前の授業に意識を集中しましょう。
理想は、時間を忘れるくらい集中することです。
集中すればするほど、時間の流れは速く感じられるものです。
先生が「今日の授業はこれで終了です」と言ったとき「あっという間だったな」と思うのがベストです。