習い事では、同じ教室の生徒たちがいます。
同時期に入った人もいれば、少し先に入った人、少し後から入ってきた人もいるでしょう。
仲間がいると心の支えになるし、励ましたり励まし合ったりすることもありますね。
同じ目標に向かって一緒に頑張る人がいるとやる気をもらえて心強いし、習い事を続けやすくなりますね。
もちろん良い面もあるのですが、その一方で、人がいるとついやりがちなことがあります。
人と比べがちなのです。
自分のほうが上達が早いとは限りません。
自分は上達が遅い一方、周りの人がぐいぐい伸びていると、つい気になってしまいます。
後から入ってきた人に追い抜かれることもあるかもしれません。
後から入ってきた人に抜かれると、落ち込んだり悔しい気持ちもあったりして、複雑な胸中となるでしょう。
「あの人は上達が早いなあ。それに比べて自分は……」と思ってしまうのです。
自分より上達の早い人がいても、気にしないことです。
こんなときは、次の言葉をつぶやきましょう。
「人は人。自分は自分」と。
人のことは気にせず、自分に集中するのです。
習い事は、競争ではありません。
上達が早ければいいというものでもありません。
人によって上達のスピードは異なるのですから、人のことは気にせず、自分はマイペースで楽しむのが一番です。
あまり人を気にすると、気持ちが不安定になってしまい、純粋に習い事を楽しめなくなります。
上達が遅くても、きちんと上達しているのならいいのです。
前に進んでいることを大切にしてください。
1ミリでも前に進んでいるなら、進歩あり。
どれだけ遅くても上達しているなら、成長あり。
自分のペースで学ぶのが、一番楽しいし、一番長続きするのです。