道具を使う習い事があります。
習い事によっては、いくつもの道具が必要になることもあるでしょう。
道具はあくまで消耗品です。
絶対壊れない道具はありません。
道具は、使えば使うほど、汚れるし、傷も付くし、壊れやすくもなります。
そうしたことから「道具を使いすぎると経年劣化が早くなる」と心配する人もいるかもしれません。
しかし道具は使ってなんぼです。
たしかに丁寧に使うことは大切ですが、高級調度品に触るような控えめな使い方は不要です。
控えめな使い方をしていると、上達するものも上達しないのです。
どれだけ丁寧な使い方をしても、汚れるときは汚れます。
傷がつくときはつきます。
道具は消耗品なので、いつか壊れる日もやってくるのです。
習い事における大事な心得があります。
「道具は、丁寧に使いつつも、使い倒す」です。
道具は丁寧に使います。
丁寧に使いますが、だからといって消極的にならず、積極的に使って使い倒すのです。
自分の体の一部のように使い倒しましょう。
しっかり使ってこそ積極的になれるし、上達も早くなります。
辞書や参考書を使うなら、ぼろぼろになるまで使い倒してください。
ユニホームがあるなら、ユニホームがぼろぼろになるまで使い倒しましょう。
筆を使うなら、筆の毛がぼろぼろになるまで使い倒してください。
ラケットを使うなら、ラケットが壊れるくらい使い倒してください。
サッカーボールを使うなら、サッカーボールに穴が空くぐらい使い倒すのです。
使った後、きちんと手入れをすれば、汚れは落ちます。
傷がついても、修理やメンテナンスをすることで、きれいにできます。
仮に壊れたとしたら、また新しいものを買えばいいのです。
「その道具の寿命が終わった」「天寿を全うした」と思えばいいこと。
生き物に寿命があるように、道具にも寿命があります。
そういうとき道具は「いっぱい使ってくれてありがとう」と喜んでいます。
一般的な道具なら、骨董品とは違い、世界にいくらでも売っています。
壊れるくらいまで使い切ったということは、すでに相当の実力が付いているでしょう。
ある程度成長できれば、道具のグレードを上げたほうがいいこともあります。
考えようによっては、よりグレードの高い道具を購入する良い機会でもあるのです。