習い事では、道具やウェアが必要になることがあります。
このとき、いきなり本格的なものを購入する人がいます。
たとえば、テニスのレッスンなら、最初からプロ仕様のラケットを購入しようとします。
「どうせ買うなら、ぜひ本格的なものを! 買い物に失敗したくないから」と思う気持ちはわからなくもありません。
最初から本格的なものを持ったほうがスムーズにプレイできそうな気がするもの。
評判が良くて品質の高いものなら、買い物に失敗することもないでしょう。
やる気アップにもつながり、丈夫なものなら、それだけ長持ちもするはずです。
しかし、ここは注意したいところです。
最初から本格的なものを購入するのは時期尚早といえます。
いざ始めてみた結果、自分に合わないかもしれないからです。
本格的なものであればあるほど高額で、まとまったお金が必要になります。
そのときは長く続けると思っていても、いざ始めてみると「あれ?!」となることがあります。
自分に合っていないことがわかることもあるでしょう。
簡単そうに見えても、いざやってみると思った以上に難しく、そのせいで楽しく感じられないこともあります。
思ったより早く飽きが来ることもあるかもしれません。
「自分に向いていない」という感覚は、ある程度続けるからわかります。
習い事は、しばらくやってみないとわからないところがある。
途中で辞めてしまうと、せっかく買った道具やウェアがほこりをかぶることになるのです。
初心者として始めるなら、最初はレンタルか、簡易的なもので始めるのがおすすめです。
レンタルなら、その都度費用はかかりますが、安く済ませられます。
しばらくレンタルで楽しみながら手応えを確認してみるのがいいでしょう。
購入するにしても、簡易的なものならどれも安価なので、初期費用が抑えられます。
簡易的なものとはいえ、初心者が取り組むには十分です。
途中で辞めることになったとしても、最小限の痛手で済むのです。
実際始めてみて、しばらく様子見をしてみます。
自分に合っている手応えがあって長く続けそうなら、そのときあらためて本格的なものを買えばいいのです。