公開日:2025年3月12日
執筆者:水口貴博

ネット社会を上手に生きる30の方法

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「エコーチェンバー現象」「フィルターバブル現象」に気をつけろ。

「エコーチェンバー現象」「フィルターバブル現象」に気をつけろ。 | ネット社会を上手に生きる30の方法

「エコーチェンバー現象」という言葉をご存じですか。

SNSを楽しんでいると、自分と似た価値観の人とつながることが多くなりがちです。

同じ価値観の人と交流すると、快適で気持ちがいいもの。

共感が起こりやすく、意気投合もしやすく、スムーズなコミュニケーションが実現できます。

あることに賛成している人は、賛成している人同士でつるんだほうが快適です。

もちろん自分と似ている人と交流するのはいいのですが、それだけではよくありません。

「みんな賛成しているね」「みんなAの意見なんだ」「この考えが世の中の大多数」という錯覚を引き起こします。

賛成の人は賛成の人同士で集まり、反対の人は反対の人同士で集まります。

価値観の似た者同士で交流することで、特定の意見や思想が増幅される現象があるのです。

狭い部屋で声が反響する様子に似ていることから、これを「エコーチェンバー現象」と呼びます。

考えが偏っているだけであればまだしも、そのことで誤情報が広まったり、攻撃的な意見が増えたりすることがあるのです。

もうひとつ気をつけたいのは「フィルターバブル現象」です。

インターネットでは、ユーザー属性に合わせたコンテンツが自動的に表示される仕組みがあります。

たとえば動画サイトを見ていると、自分好みの動画がどんどんおすすめされます。

書店サイトでは、自分好みの本がおすすめ表示され、映画サイトでも自分好みの作品がおすすめ表示されます。

ちょうど今見ているものと関連しているので、興味を引かれ、ついチェックしてしまいます。

その一方で、自分好みではない情報には接しにくくなるのです。

自分好みの情報が優先され、好みでない情報から遠ざけられる状態があるのです。

ネットの世界では、いつの間にか同じ価値観の世界に入り込んでいて、限られた世界から抜け出せなくなっている状況があります。

「いつの間にか」という点が怖いところです。

泡の膜に包まれている状態に似ていることから「フィルターバブル現象」と名付けられました。

狭い世界・偏った世界に惑わされないために

「エコーチェンバー現象」「フィルターバブル現象」に惑わされないためにはどうすればいいのでしょうか。

あえて「反対の意見」「ほかの意見」もチェックしてみることです。

時折足を止めて「自分好みの情報に偏っているないか」と振り返ってみたい。

たとえば、自分が賛成派なら、反対派の意見をチェックしてみます。

自分がAの意見を持っているなら、A以外の意見もチェックしてみます。

読書でも、賛成派・反対派の両意見をチェックします。

相反する意見をチェックしてみることが有効です。

そしてできるだけ幅広い意見を吸収していくことで「そういう考えもあるのか」「新しい発見があった」と気づかされます。

インターネットの世界では、エコーチェンバー現象・フィルターバブル現象が頻繁に起こっています。

そのため自分から意識的に異なる意見・異なる世界にアプローチしてみることが大切です。

さまざまな価値観を受け入れることで、狭い世界・偏った世界から抜け出すきっかけが得られるのです。

ネット社会を上手に生きる方法(12)
  • 自分と同じ意見ばかりチェックしない。
  • 異なる意見も含め、幅広くチェックする。
情報の価値は、人によって異なる。

ネット社会を上手に生きる30の方法

  1. 今やネットもスマホも、現代人にとって当たり前のツールとなった。
  2. インターネットでは、情報の伝わるスピードが桁違いに速い。
  3. 「ネットの投稿は二度と消えない」と思うくらいでちょうどいい。
  4. ネットに匿名は存在しないと思っていい。
  5. 情報に強い人は、時間を置く。
  6. みんなが「いいね」と言っているからといって、同じ意見を言わなければいけないわけではない。
  7. ニュースで知らない地名が出てきたら、調べる癖をつけよう。
  8. ファミリールールを作って、子どもと共有することが大切。
  9. 「ネット上で知り合った人と会ってはいけない」というルールは、今や時代遅れ。
  10. なぜ課金ゲームは、やればやるほどやめられなくなるのか。
  11. ネットにある情報を、すべて信じるのは要注意。
  12. 「エコーチェンバー現象」「フィルターバブル現象」に気をつけろ。
  13. 情報の価値は、人によって異なる。
  14. 安易に自分の情報を教えるのは、トラブルの元。
    個人情報に関しては、注意をしてしすぎることはない。
  15. ネットの情報だけで、わかった気にならないこと。
  16. 他人のIDとパスワードは、無断で使用しないこと。
  17. ネットの利用ルールを決めておく。
  18. ネットトラブルに遭った話を笑ってはいけない。
  19. 怪しいサイトからアプリをダウンロードしない。
  20. ネットのコミュニケーションは、リアル以上に難しい。
  21. ネットトラブルに遭ったとき、自分で解決するのがベストとは限らない。
  22. ネット炎上に加担する人になってはいけない。
  23. カメラを向けてはいけない場がある。
    モザイクをかけても、投稿してはいけない写真がある。
  24. 1日に2時間以上スマホをしている人に気づいてほしいこと。
  25. ネット依存・スマホ依存になっていると気づいているだけ、幸い。
  26. スマホが原因で生活リズムが崩れているなら、黄信号と思ったほうがいい。
  27. スマホから離れる時間を作ってみるのも悪くない。
  28. ネット社会だからこそ、会って話したほうが早いことがある。
  29. いつまでも親は守ってくれない。
    最終的にネットのリスクから身を守るのは、自分自身。
  30. ネットの世界はどんどん変化を遂げている。
    メディアリテラシーを高めておくに越したことはない。

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