ネット社会では、会わなくてもコミュニケーションが可能です。
メールやSNSは非同期なので、都合のいいときにメッセージを読み、返信できます。
忙しい現代人にとって、都合の良いコミュニケーションツールです。
インターネットは距離を超越します。
相手との距離が遠く離れていても、ネットであればすぐ情報を届けられます。
画像や動画を送ることも可能です。
ネット上で人とのつながりを増やすことも人の輪を広げることも可能です。
ここまで便利になると、もはやわざわざ会って話す必要はないと思うことがあっても不思議ではありません。
しかしだからといって、コミュニケーションすべてをネットだけに頼るのは要注意です。
ネットだけで完結できるケースもありますが、そうでないケースもあります。
メールやSNSのやりとりには「メッセージの往復に時間がかかる」というデメリットがあります。
こちらがメッセージを送ってすぐ返事があるわけではありません。
しばらく時間を置いてから返事があり、それに応じてこちらもメッセージを返す、という流れです。
すぐ返事が返ってくることもありますが、基本的には待ち時間があります。
リアルの会話に比べて、言葉のキャッチボールが遅くなりがちです。
これでは効率がいいのか悪いのかわかりません。
会って話せばすぐ終わる話も、メールやSNSとなると、長い時間がかかることがあるのです。
ネット社会では「会って話したほうが早い」ということが往々にしてあります。
直接会ったほうが、会話のキャッチボールが軽快に行えます。
こちらから発した言葉に対してすぐ返答があるので、話がスムーズに進んでいくのです。
目の前に相手がいるので、表情がわかったり場の雰囲気に応じた反応ができたりすることも大切なポイントといえるでしょう。
直接会いに行くことのメリットとして「信頼関係を結びやすくなる」という点も見逃せません。
ビジネスにおいて、足を運ぶ行為には、相手に対する敬意や感謝を伝える意味があります。
わざわざ足を運ぶことは、手間暇がかかるデメリットがある一方、信頼関係を構築しやすいメリットがあります。
こうしたことから、すべてのやりとりをネットだけで完結させようとしているなら、一度立ち止まって考えてみることが必要です。
便利な面もある一方、不便な面もあります。
何でもメールやSNSで済ませばいいわけではありません。
ケース・バイ・ケースであり、臨機応変に対応することが求められます。
ネット社会だからこそ、会って話すことの重要性が、以前に増して高まっているのです。