公開日:2025年3月12日
執筆者:水口貴博

ネット社会を上手に生きる30の方法

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ネットに匿名は存在しないと思っていい。

ネットに匿名は存在しないと思っていい。 | ネット社会を上手に生きる30の方法

「ネットは匿名の世界」

そう思っているなら、いま一度考え直したほうがいいでしょう。

ネットの特徴の1つとしてよく挙げられるのは「匿名性」です。

つまり、自分の名前を隠すことが可能ということです。

匿名であれば、どこの誰だかわかりません。

名前を伏せた状態で、自由にコメントを投稿できると思われます。

悪口や誹謗ひぼう中傷を書き込んでも、匿名であるゆえに本人を突き止められないように思えるのです。

しかし、ここが落とし穴です。

よく誤解されがちですが、ネットに匿名は存在しないと思ってください。

たしかに表向きは匿名ですが、完全な匿名ではありません。

手続きを取れば、個人を特定することが可能だからです。

ネットの利用は「IPアドレス」というものを使ってサイトにアクセスされます。

IPアドレスとは、インターネットに接続されたコンピューターの識別番号です。

数字だけで構成された無味乾燥な文字列ですが、これが重要です。

匿名であっても「発信者情報開示請求」という手続きを行えば、IPアドレスから個人を特定できてしまうのです。

誰でも使える公衆無線LANを使用すれば、IPアドレスからの個人特定は困難に思えますが、これも誤解です。

絶対不可能とは言い切れません。

利用店舗の名簿や監視カメラなどから、やはり個人の特定が可能になります。

結局のところ、ネットに匿名は存在しないと思ったほうがいいのです。

あくまで匿名に近いというだけであって、完全な匿名ではありません。

表向きは特定であっても、その気になれば、個人の特定が可能です。

この理解があれば、掲示板への書き込みも慎重になります。

ネットに匿名は存在しないと思えば、悪口や誹謗中傷の書き込みは控えるべきだとわかるでしょう。

言うまでもなく、ネット炎上に参加することもNGです。

「匿名だから何を書き込んでもいい」と安易に考えていると、後悔することになります。

ネットの世界は、匿名のように思え、そうではないのです。

ネット社会を上手に生きる方法(4)
  • ネットに匿名は存在しないことを肝に銘じておく。
情報に強い人は、時間を置く。

ネット社会を上手に生きる30の方法

  1. 今やネットもスマホも、現代人にとって当たり前のツールとなった。
  2. インターネットでは、情報の伝わるスピードが桁違いに速い。
  3. 「ネットの投稿は二度と消えない」と思うくらいでちょうどいい。
  4. ネットに匿名は存在しないと思っていい。
  5. 情報に強い人は、時間を置く。
  6. みんなが「いいね」と言っているからといって、同じ意見を言わなければいけないわけではない。
  7. ニュースで知らない地名が出てきたら、調べる癖をつけよう。
  8. ファミリールールを作って、子どもと共有することが大切。
  9. 「ネット上で知り合った人と会ってはいけない」というルールは、今や時代遅れ。
  10. なぜ課金ゲームは、やればやるほどやめられなくなるのか。
  11. ネットにある情報を、すべて信じるのは要注意。
  12. 「エコーチェンバー現象」「フィルターバブル現象」に気をつけろ。
  13. 情報の価値は、人によって異なる。
  14. 安易に自分の情報を教えるのは、トラブルの元。
    個人情報に関しては、注意をしてしすぎることはない。
  15. ネットの情報だけで、わかった気にならないこと。
  16. 他人のIDとパスワードは、無断で使用しないこと。
  17. ネットの利用ルールを決めておく。
  18. ネットトラブルに遭った話を笑ってはいけない。
  19. 怪しいサイトからアプリをダウンロードしない。
  20. ネットのコミュニケーションは、リアル以上に難しい。
  21. ネットトラブルに遭ったとき、自分で解決するのがベストとは限らない。
  22. ネット炎上に加担する人になってはいけない。
  23. カメラを向けてはいけない場がある。
    モザイクをかけても、投稿してはいけない写真がある。
  24. 1日に2時間以上スマホをしている人に気づいてほしいこと。
  25. ネット依存・スマホ依存になっていると気づいているだけ、幸い。
  26. スマホが原因で生活リズムが崩れているなら、黄信号と思ったほうがいい。
  27. スマホから離れる時間を作ってみるのも悪くない。
  28. ネット社会だからこそ、会って話したほうが早いことがある。
  29. いつまでも親は守ってくれない。
    最終的にネットのリスクから身を守るのは、自分自身。
  30. ネットの世界はどんどん変化を遂げている。
    メディアリテラシーを高めておくに越したことはない。

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