節約は、無理のない範囲で行うことが大切です。
大きな我慢が必要だったり強いストレスが伴ったりするものは、なかなかうまくいきません。
最初はうまくいっても、長くは続かず一時的です。
遅かれ早かれ挫折して、失敗に終わるのです。
なぜ節約が失敗するのか。
ストレスに耐えられず、長続きしないだけ問題ではありません。
別のところでお金が必要になり、トータルで考えたとき、赤字になっているケースが多いのです。
たとえば、真夏の暑い中、エアコンをつけずに頑張りました。
暑さで体力を消耗します。
薄着をするにも限界があり、どうしても汗をかくので、水分補給で飲み物が必要になります。
せっかくエアコンなしで節約しても、余分に飲み物代がかかれば、節約より出費のほうが大きくなります。
食べたいものを我慢して、1,000円節約したとします。
食べたいものを我慢したぶんストレスがたまれば、ストレス解消が必要です。
ストレス解消目的で近くの遊興施設に行くなら、節約は帳消しになり意味がなくなります。
食事やゲームをすればするほど出費が増え、かえってマイナスになるのです。
チラシで安い商品を見つけたので、わずか数円の節約ではありますが、隣町のスーパーまで車を走らせました。
ところが、ガソリン代が余分にかかったため、節約したお金が帳消しになりました。
それどころかマイナス収支になってしまい、わざわざ隣町のスーパーまで車を走らせた意味がないのです。
頑張っている割に、節約できた金額は微々たるもの。
しかも別のところで出費があって、トータルで見ると赤字というケースが多いのです。
これでは何のための節約かわかりません。
大きな我慢やストレスが伴うような無理な節約は、トータルで考えると赤字になっているケースが少なくありません。
頑張れば頑張るほど、かえって出費が多くなるという悪循環に陥るのです。
人間はロボットではありません。
我慢にも限界があります。
ストレスをためれば、どこかで解消が必要になります。
節約の際は、ストレス解消にかかる費用も考慮しましょう。
「別のところで出費が増えないか」というチェックが必要です。
節約をするなら「無理のない範囲」が鉄則です。
ほとんどストレスがない方法だったり、ストレスがあったとしても普通に我慢できる方法だったりするものが長続きします。
無理のない範囲で節約するからこそうまくいくのです。