初めて食べるものは、初めて感じる味があるでしょう。
食べた瞬間は「なるほど、こんな味なのか」とうなずきます。
ところが食べ終わってしばらくたつと「どんな味だったかな?」と思い出せないことが多い。
初めて会った人の顔は後から思い出せないことがあるように、初めて食べた食べ物の味も後から思い出せないことがあります。
もちろんよほど強烈な味であれば記憶に残りますが、薄味やユニークな味のときは思い出せないことが普通でしょう。
1回食べただけで、きちんと味を覚えるのはなかなか難しいものです。
こんなとき、初めて食べるものでも、一発で簡単に覚えられるコツがあります。
似ている味を思い出すのです。
初めて食べたら、まず似ている味を思い出しましょう。
「牛乳の味に似ているね」
「豆腐みたいな味だね」
「バナナの味に似ているかな」
直感や第一印象でかまいません。
食べたことのあるものの中から似ている味を思い出してみてください。
自分が感じたことは、何でも正解です。
どの味にも例えられないこともありますが、たいていは何かの味に似ているはずです。
「○○の味に似ている」と思うだけでいいのです。
するとどうでしょう。
共通点が生まれることで、簡単に味を覚えられるのです。
このコツを知っているだけで、あなたの「食の記憶力」が飛躍的に高まります。
初めて食べたら似ている味を思い出すことを、普段の習慣にしておくといいでしょう。
習慣にしておけば、年齢に関係なく、高い記憶力を発揮できます。
この工夫は、人に説明するときにも便利です。
「バナナみたいな味」
「焼き肉のような香り」
「こんにゃくみたいな食感」
人に印象を伝えたいとき、ポピュラーな食べ物を使ってわかりやすく説明できます。
相手にすんなりイメージが伝わって「なるほど」とうなずいてくれるでしょう。
説明上手になることで、コミュニケーション能力の向上につながります。
初めて食べるものを食べたとき「似ている味を思い出す連想ゲーム」と考えてみてください。
エンターテインメント性が生まれ、楽しく感じるようになります。
初めて食べるものに抵抗を感じても、連想ゲームと思えば、スムーズに勇気が出るようになるでしょう。
体がうずうずして「どこかに初めて食べるものはないかな」といても立ってもいられなくなるでしょう。
おのずと探す力が強くなり、新しいものに対するチャレンジ精神が湧いてくるはずです。
日常が食のワンダーランドに変わります。
あなたの周りの至るところに、連想ゲームが点在しているのです。