人と食べに行くとき、相手から好みを聞かれることがあります。
たとえば、相手から「和食はどう?」と聞かれたとします。
このとき、どう答えるかです。
よくありがちなのが「別にいいよ」です。
この一言に心当たりがある人はイエローカードです。
承諾の返事であって普通のことに思えますが、実はあまりよい返事とは言えません。
「いいよ」という部分はいいのです。
承諾をしているので悪い印象はありません。
悪いのは「別に」の部分です。
「別に」の一言があると曇った印象になります。
「気は進まないけど、あなたがそう言うなら仕方ないね」と言わんばかりのニュアンスです。
どことなく前向きではない様子が感じられます。
引っかかるものがあり、心がすっきりしません。
「別にいいよ」と答えると、相手はいろんな不安を覚えるでしょう。
「本当にOKなのかな?」
「ほかのお店のほうがよかったかな?」
「無理にOKを言わせたかな?」
和食のお店に向かう足取りが重くなるに違いありません。
食事中の会話も、いまいち盛り上がりにくくなります。
まさしく余計な一言です。
では、どう答えるのがいいのか。
シンプルに「いいよ!」の一言で十分です。
中途半端な言い方はしません。
余計な言葉は加えず、普通に答えればいいのです。
すっきりした言葉のほうが、すっきりした印象を与えます。
さらに明るく答えたいなら「いいねえ!」という一言がおすすめです。
喜んで快諾している印象があります。
明るい響きがあって「早く行こう!」と言わんばかりのニュアンスが感じられます。
「賛成してくれてよかった」と相手もにっこりほほ笑んでくれるでしょう。
もちろん「和食はどう?」は1つの例にすぎません。
「イタリアンはどう?」「焼き肉はどう?」「タイ料理はどう?」など、ほかの言い方でも心がけることは同じです。
明るくポジティブな言葉で承諾するほうが、相手も気持ちよく決断できます。