食べられないものがあったとき、罪悪感を覚える人がいます。
「食べられないものがあるのは情けない。申し訳ない。恥ずかしい。私の欠点だ」
食べられないものがあることに悩む。
好き嫌いがあることを心苦しく思う。
みんなが普通に食べられるものが食べられないと「どうして私だけ食べられないのだろう」と悩むこともあるでしょう。
苦手な味という理由だけでなく、アレルギー体質の関係で食べられないこともあるはずです。
たしかに食べられないものがあるのは残念なことですが、だからといって罪悪感を覚える必要はありません。
食べられないものがあるのは仕方ありません。
生理的に受け付けないものがあるのは仕方ありません。
食べられないものがあるからといって、無理に食べる必要はありません。
無理やり食べたところでストレスがたまるだけです。
むかむかしたり気分が悪くなったりして、ろくなことになりません。
嫌いなものが、ますます嫌いになってしまいます。
うっかり吐いてしまう可能性もゼロではありません。
アレルギー体質なら健康に悪影響が出て、寿命を縮めてしまいます。
生理的な反応には素直に従っておくのが賢明です。
食べられないものがあっても、食べられるものだけ食べていれば生きていけます。
工事中で通れない道は、回り道を通ればいいように、嫌いで食べられないものは、普通に避ければいいことです。
「いつか食べられるといいな」という希望は持ちたいですが、だからといって無理に食べる必要はありません。
食べられないものは、無理に食べなくてもいいのです。
マナー違反でも非常識でもありません。
仕方のないことであり、普通のことです。
人間なら誰でも苦手な食べ物があるものです。
苦手な食べ物は食べられなくて当然であり、それ以上でもそれ以下でもありません。
食の神様から叱られる心配もないので安心してください。
食べられないものがあると栄養が偏りそうですが、心配は無用です。
その食べ物しか得られない栄養はありません。
食べられないものがあっても、ほかの食べ物から栄養を取ればいいことです。
世の中には無数の食べ物が存在します。
食べられる範囲でやりくりすれば、きちんとバランスよく栄養を取ることが可能です。
主食で栄養をまかなうのが難しいなら、サプリメントを頼る方法もあります。
サプリメントは、時代が生み出した「健康ツール」の1つです。
サプリメントだけで栄養を取るのは要注意ですが、あくまで補助食品として頼る分には問題ありません。
食べられないものは、ありのままの自分として受け入れましょう。
食べられないものがあっても、恥じることはありません。
「私はこれが苦手です」
「私はこれが食べられません」
はっきり言っていいのです。
それはそれで正直な自分です。
好き嫌いも、あなたのアイデンティティーの1つです。
好き嫌いは誰にでもあることですから、きちんと伝えておくほうが好都合です。
食べられないことに罪悪感を持つ必要はないのです。