食べ物を口の中に入れれば、自然と味を感じるでしょう。
唾液と混ざり合い、舌で味を感じ取り、刺激が脳に送られます。
おいしいものを食べれば、おいしい味が広がるでしょう。
噛めば噛むほど唾液が分泌され、甘みも出てくるでしょう。
食べ物を食べれば、普通に味を感じます。
頑張らなくても、普通に口を動かせば自然と味を感じ、おいしい食事を楽しめるでしょう。
何も変わったことはないように思えますが、ここに食生活を豊かにするポイントがあります。
普通に味わうだけでは不十分です。
味を感じることはできますが、十分とは言えません。
普通に味わうのは受け身の状態であり、消極的な楽しみ方になっています。
味を感じていますが、もっとおいしく味わえる可能性があります。
ここで心がけたいことがあります。
普通に味わうのではありません。
積極的に味わうのです。
大切なことは「積極的に味わう」ということです。
普通に味わうのと積極的に味わうのとは違います。
同じものを食べる場合であっても、やはり積極的に味わう意識で食べるほうが、おいしく感じます。
積極的に味わったほうが味覚は研ぎ澄まされ、味への集中力も高まります。
意識の問題ではありますが、その意識こそが大切です。
きちんと意識するからこそ、いつも以上に味を感じることができ、食事のおいしさを引き出していけます。
日々の食事は「積極的に味わう」という意識を持つようにしましょう。
やるべきことは、ちょっと意識するだけのこと。
こちらから味を感じ取りに行くイメージを持つことが大切です。
時間をかけたり何かを買ったりするのではないですから難しくありません。
「少しでも味わおう」
「しっかり味を感じよう」
「おいしさをたっぷり感じてやるぞ」
積極的な意識を持てば、舌の感覚が研ぎ澄まされ、味覚も鋭くなります。
よりおいしく味わえるようになり、精神的にも満たされて、食生活が豊かになります。